アピアランスケアとは?重視される背景と具体的な内容

アピアランスケアとは?重視される背景と具体的な内容

アピアランスケアは、がん治療の過程で生じた外見の変化に対するケアのことです。患者の方が心身ともに快適に過ごせるような取り組みが行われます。治療をしながら日常生活を送る上では、欠かせないケアといえるでしょう。

ケアの内容は、ウィッグや化粧品などのアイテムを使ったり、セミナーを受けたりと、多岐にわたります。こちらでは、アピアランスケアに関する基礎知識や具体的なケアの例などをご紹介します。

アピアランスケアとは?

アピアランスケアとは

アピアランスケアは、がん治療において重視されるケアのひとつです。ただし、すべての方にとってなじみのある言葉ではないかもしれません。まずは、アピアランスケアの意味や目的、重視されるようになった背景について確かめておきましょう。

アピアランスケアの意味

アピアランスとは、appearance(外見)のことです。アピアランスケアという言葉は、外見の変化によるがん患者の苦痛を軽減するためのケアを指します。

アピアランスケアの目的

アピアランスケアは、がん患者の方が治療中も自分らしく生きたり、治療を前向きに受けたりできるようにサポートすることが目的で行われます。必ず治療前と同じ姿に戻すことを目的としているわけではありません。がん患者の方自身が自分らしさを感じられたり、周囲の目が気にならなくなったりすれば、アピアランスケアの目的は達成されたといえます。

アピアランスケアが重視されるようになった背景

アピアランスケアに力が入れられるようになった理由のひとつが、がん治療の変化です。治療方法の選択肢が増えた分、外見に現れる副作用症状も多様化しています。がん治療に伴い外見に現れる症状は、患者に苦痛をもたらしていることが明らかになっています。

がん治療が進歩し、治療を継続しつつ社会生活を送ることができるようになった一方で、外見の変化を受けて、外出の機会が減ったり、人と会いづらくなったり、仕事を休んだりするケースがあります。アピアランスケアによって外見の変化によるストレスを軽減することは、こういった問題の解消につながります。

がん治療による外見変化とアピアランスケアの例

がんの治療方法により、外見の変化を伴う副作用が現れることがあります。副作用の出ている状況でも快適に日常生活を送るには、適切なアピアランスケアを行うことが大切です。外見変化の例やアピアランスケアの方法について、詳しく見ていきましょう。

がん治療による外見変化の例

がん治療には、化学療法や分子標的治療、放射線治療、手術療法といった治療方法があります。治療法ごとに、異なる外見変化が生じる可能性があります。

化学療法では、髪の毛やまつ毛、眉毛の脱毛が見られることがあります。手足症候群、皮膚色素沈着、爪の割れやはがれ、口内炎などが起こることも。分子標的治療の副作用は、手足症候群や皮膚乾燥などが代表的です。放射線治療では放射線皮膚炎など、手術療法では手術痕や身体の部分的な欠損、むくみなどが起こることがあります。それぞれの症状に合う、適切なアピアランスケアに取り組むことが大切です。

【参考】厚生労働省健康局がん・疾病対策課「アピアランスケアによる生活の質向上に向けた取組」
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000559470.pdf

アピアランスケアの例

アピアランスケアは、まだ決まった方法が確立されていません。さまざまな方法によって、外見の変化に伴う苦痛の軽減を目指します。例えば、治療で髪の毛が抜ける場合は、再び発毛するまで帽子やウィッグを使用する方法があります。眉毛やまつ毛が抜ける場合は、アイブローやアイシャドウなどの化粧品を使って対応できることも。肌や爪に影響が出る場合は、化粧水やクリームなどのお手入れ用品、ファンデーションやマニキュアなどの化粧品を使うことで、見た目の変化を抑えられる可能性があります。症状を抑えるために、外用薬や内服薬が処方されるケースもあるようです。

新爪に優しいネイル保護コート
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爪周りの保湿オイル
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アピアランスケアが必要になった場合は、リーフレットなどによる情報提供が行われているため、まずは読んでみることがおすすめです。適切な情報を得られるよう、手引きに記載されているエビデンスはしっかりと確認しておきましょう。ほかには、がん患者の方向けのイベントやセミナーもあります。お近くで開催されているものを探して参加してみても良いでしょう。

また、全国に設けられているがん相談支援センターの窓口に問い合わせ、アピアランスケアについて相談することも可能です。国立がん研究センター中央病院のアピアランス支援センターのように、アピアランスケアに特化した支援を行う施設もあります。アピアランスケアが必要なものの、何から始めたら良いかわからない方、どういったケア方法があるのかわからない方などは、上記のような施設へ相談してみるのもひとつの方法です。

がん患者様に対するレディススヴェンソンの取り組み

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、ウィッグをはじめ、各種ケアアイテムを取り扱っています。加えて、メディカル・カフェやセミナーなども開催し、幅広いがん患者様のアピアランスケアに役立つ取り組みを行っています。治療に際してお悩みを抱えている方は、ぜひレディススヴェンソンのアイテムやセミナーなどをご活用ください。

外見をケアするアイテムの提供

レディススヴェンソンの医療用ウィッグは、着用中のズレを防ぎ、快適に過ごしていただけるよう、安定構造で作られています。地肌の触れる部分には、通気性の良い特殊素材のネットを採用。軽い着け心地を保ちます。セミオーダーやフルオーダーのウィッグなら、スタイリストによるカットで細かい調整が可能です。お客様ごとに希望をうかがい、一人ひとりに似合う髪型をご提案します。多彩なヘアスタイルや髪色からお好みのウィッグを選べるのも魅力のひとつです。

レディススヴェンソンでは、医療用ウィッグのほか、治療中の生活に必要とされる商品を幅広く取り扱っています。たとえば、治療方法によっては爪の変色や亀裂、剥離、爪周りの炎症などの副作用が現れることがあります。レディススヴェンソンでは、こういった症状に対応できるよう、爪の保護や保湿に役立つケアアイテムを提供中です。

また、人によってはお肌の乾皮症や色素沈着、ざ瘡様皮疹といった皮膚症状が生じることがあります。レディススヴェンソンでは、保湿剤やメイク用品など、皮膚障害のケアに対応できるグッズもご用意しています。

ほかにも、乳がん手術後からすぐに使える下着やパッドなどを販売しています。動きが制限されやすく、痛みを感じやすい手術直後は、専用下着の活用がおすすめです。退院後、温泉施設にて着用できる専用の入浴着もご用意。温泉だけでなく、お子さんやお孫さんと入浴する際にもお使いいただけます。

レディススヴェンソンのウィッグやケア用品などは、ECサイトでも販売しています。ケアに必要なアイテムは、ぜひこちらでお探しください。

レディススヴェンソン公式通販サイト「プレスタ」

セミナーの開催

レディススヴェンソンでは、治療中に役立つセミナーを無料で実施しています。専門講師による顔色を明るく見せるメイクの方法や、ネイルケア教室、リンパ浮腫緩和マッサージなど、内容はさまざま。Web(Zoom)での開催もあるため、お気軽に参加していただけます。興味がある方は、ぜひイベント情報ページをチェックしてみてください。がん患者の方だけではなく、患者指導を行う医療者の方も参加対象です。

「がん哲学外来 メディカル・カフェ」の開催

メディカル・カフェとは、がん患者の方やご家族、医療者などが集まって語り合う場のことです。レディススヴェンソンでは、一般社団法人がん哲学外来が展開する「がん哲学外来 メディカル・カフェ」の活動に賛同し、イベントを開催しています。レディススヴェンソンのお客様のほか、地域の患者様やそのご家族、医療従事者が集まり、対話する場を提供しています。がん患者の方同士で悩みを話し合ったり、医療従事者の方に質問したりしながら、心のケアを行うのが目的です。

アピアランスケアに活用できる製品をお探しならレディススヴェンソンへ

今回は、アピアランスケアについて解説しました。がんの治療における副作用は、人によって異なります。それぞれの方に合うケアを実施することで、がん治療に前向きに取り組みながら、社会生活を送ることも可能となります。医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、がん治療のアピアランスケアに役立つアイテムを多数提供しているため、ぜひご利用ください。髪の毛に関することはもちろん、ネイルやお肌などのケアにも対応し、トータルでサポートいたします。

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