医療用ウィッグのお手入れ法|日常ケアとシャンプー【ミックス毛編】

医療用ウィッグのお手入れ法|日常ケアとシャンプー【ミックス毛編】

お使いの医療用ウィッグを良い状態にキープするためには、日頃のお手入れが大切です。レディススヴェンソンの医療用ウィッグは、ご自宅で簡単にお手入れしていただけます。

ここでは、ミックス毛の医療用ウィッグをご自宅でお手入れする方法をご紹介していきます。ウィッグの着用によるホコリ・皮脂・汗などの汚れの付着は、素材を傷める原因となります。汚れを放置しないためにも、医療用ウィッグは定期的にお手入れしましょう。

医療用ウィッグ(ミックス毛)の日常のお手入れ方法

医療用ウィッグを着用する前後で、日常的に行うお手入れをご紹介します。簡単なお手入れを行うだけで、購入したウィッグをより長持ちさせやすくなります。ぜひご自宅でお試しください。

ご使用前

ウィッグをお使いになる前に、髪の毛が絡んでいないか確認し、ブラシで軽くとかしてスタイルを整えてください。静電気が気になる場合には、ブラシに霧吹きで少量の水をつけてからとかすと良いでしょう。

ご使用後

ウィッグをお使いになった後は、襟足や額の内側の髪に霧吹きで少量の水をつけて、ブラシで軽くとかしましょう。さらには5~6回使用するごとに、静電気の発生を抑えるスプレーをかけてから、ブラシで軽くとかすお手入れを行ってください。スプレーをすることで、洋服との摩擦や汗による髪の毛の絡み、ブラッシング時の毛材の傷みを防ぎやすくなります。

専用シャンプーを使った医療用ウィッグ(ミックス毛)のお手入れ方法

ミックス毛の医療用ウィッグを、専用シャンプーで洗浄する手順をご紹介します。ウィッグをセットするときキレイなスタイリングに仕上げ、パサつきを抑えてツヤ感を保つために、以下の方法でお手入れを行いましょう。

1.事前準備を行う

まずは、ウィッグの裏側に付いているストッパー(ピン)を閉じてください。霧吹きで水をかけてブラシでとかしながら、毛先から順番に少しずつ絡みを取っていきます。このとき、根元からブラッシングを始めると絡みやすくなるため、毛先から順番にとかしましょう。

ブラッシング

洗面台または洗面器に常温の水を張ったら、500円玉大の専用シャンプーを溶かします。冬場のお手入れであれば、冷たくない程度の温度の水を使っても良いでしょう。このシャンプー水にウィッグを浸します。水に濡れて髪が広がるため、わかりやすいようにフロント部分を持つのがポイントです。

2.シャンプーで洗う

ウィッグの洗浄

初めに目の粗いブラシを使って、ウィッグの毛先から一方向にとかし洗いをしましょう。分け目の皮膚部分は傷みやすいため、特に丁寧でゆっくりとした洗い方を心がけ、強くとかすのは避けてください。

次にウィッグを裏返して、内側のネット部分についた皮脂やファンデーションなどの汚れを軽くなで洗いしていきます。指の腹で軽く押すように洗いましょう。ファンデーションの汚れが落ちにくいときは、掃除用の歯ブラシでやさしく取り除くように洗います。毛が絡まるおそれがあるため、もみ洗いはしないようご注意ください。

最後に、容器の水を数回ほど入れ替えて、溜めすすぎを行います。水道の水を流しながらすすぐのではなく、容器に水が溜まってからウィッグを浸して、丁寧にすすぎましょう。

3.コンディショナーでケアする

シャンプーでの洗浄が完了したら、コンディショナーによるケアを行います。まずは40℃程度のお湯をカップ1杯用意し、500円玉大のコンディショナーを溶かします。そこへ常温の水1.5~2Lを足したら、ウィッグを浸して軽くブラシでとかしましょう。最後に水を換えて、1回溜めすすぎをします。

4.水気を取る

清潔なタオルでウィッグの全体を包み込むようにして水気を取ります。このとき、ウィッグをこすったりねじったりするのは、型崩れを起こしたり素材を傷めたりする原因となるため、避けておきましょう。

タオルドライを行った後は、ウィッグが濡れている状態で襟足部分を持ち、2~3回振り切るようにして水気を飛ばします。一時的に逆毛が立つような状態になりますが、根元がキレイに立ち上がりやすくなります。

5.乾燥させる

ウィッグを濡れている状態のままウィッグスタンドにのせましょう。ブラシで軽くスタイルを整えたら自然乾燥させます。このとき、ブラシで真下にとかすとウィッグのカールが伸び切ってしまうおそれがあります。ウィッグのスタイルに沿って軽くとかすのが、美しく仕上げるコツです。

6.仕上げをする

ウィッグが乾燥したら、仕上げを行います。もしも乾燥中にウィッグに癖がついてしまったら、霧吹きで水を吹きかけて手直しし、改めてスタイルを整えてください。静電気の発生を抑えつつ、髪に自然なツヤを出すために、ウィッグのお手入れ専用のスプレーを使用して仕上げても良いでしょう。

医療用ウィッグ(ミックス毛)をお手入れするときの注意点

ミックス毛の医療用ウィッグをお手入れするときの注意点をご紹介します。医療用ウィッグはケア用品を使って日常的なお手入れを行うとともに、正しい洗浄方法や保管方法を守りましょう。

日常的なケアを怠らない

ウィッグの使用後は、毎日のケアを欠かさずに行ってください。日常的なケアを怠ると、ウィッグに汗や皮脂が残り、嫌なニオイが生じるおそれがあります。使用後に放置するのは避け、常に清潔に保ちましょう。

日常的なケアの後は、ウィッグハンガーにかける

ウィッグをケアした後は、ウィッグハンガーにかけて風通しの良いところで自然乾燥させます。ウィッグハンガーとは、ウィッグを保管するために使う専用のハンガーです。ウィッグの型崩れを防ぐ役割があるため、ウィッグと併せて購入していただくことをおすすめします。

シャンプーは専用のものを使い、毎日は行わない

ウィッグを毎日洗うと、毛材が傷みやすくなります。洗浄はウィッグを10~20回使用し、汚れやニオイが気になったときに適度なタイミングで行ってください。常時使用している場合は、月に2~3回がお手入れの目安です。その際は、必ずウィッグ専用のシャンプーを使用します。一般的な地毛用のシャンプーや洗剤で洗うと、ウィッグの毛質が変化してバサバサな質感になるおそれがあるため、お手入れ方法にご注意ください。

コンディショナーはお湯に溶かして使う

ウィッグのケアに使うコンディショナーは、まずお湯で溶かし、その後に水で薄めると使いやすくなります。コンディショナーは水に溶けにくいため、ウィッグのお手入れに使う前に準備をしておきましょう。

水を流しながら溜めすすぎしない

ウィッグの洗浄で溜めすすぎを行うときは、容器に水を溜め終わってからすすぎを始めてください。水を流しながらすすぐのは、ウィッグの裏側に毛が出やすくなるため避けておきましょう。

ドライヤーの使用は避ける

ミックス毛のウィッグにドライヤーを使用すると、毛材が傷む原因となります。髪の毛を乾燥させるときは、タオルドライと自然乾燥のみで乾かすことが大切です。

正しいお手入れで医療用ウィッグを長持ちさせましょう

ミックス毛の医療用ウィッグをお使いの方へ向けて、日常のお手入れ方法や、専用シャンプーを使ったお手入れ方法をご紹介しました。医療用ウィッグは使用前後にお手入れを行うとともに、適切なタイミングで洗浄をして清潔に保ちましょう。正しい方法でお手入れをすると、ウィッグを長持ちさせることにつながります。医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、お客さまとのウィッグのシャンプー練習を無料で実施いたします。お手入れのコツを掴むために、ぜひ直営サロンをご利用ください。

人毛の医療用ウィッグのお手入れ方法はこちら