抗がん剤治療後にくせ毛が生える理由と、髪が伸びるまでの対処法

抗がん剤治療後にくせ毛が生える理由と、髪が伸びるまでの対処法

抗がん剤治療後は、徐々に地毛が回復していきます。このとき、多くの方がくせ毛にお悩みのようです。治療前はくせ毛でなかった方が、一時的にくせ毛になることも珍しくありません。元のヘアスタイルに近づけるためには、髪が伸びるまでどのように過ごすべきでしょうか。

ここでは、抗がん剤治療後にくせ毛が生える理由や、髪が伸びるまでの対処法をお伝えします。地毛の回復までには一般的に多くの時間がかかるため、ご自身のペースに合わせてヘアケアを続けましょう。

抗がん剤治療後にくせ毛になることがあるのはなぜ?

抗がん剤治療を受けると、副作用で脱毛が起こる場合があります。あくまで個人差がありますが、抗がん剤の投与が終了した後、発毛するまでの期間は約1~2カ月が目安です。

このとき、治療前にくせ毛でなかった方も、くせ毛になる可能性があります。もともとくせ毛だった方は、髪の毛のくせが強くなるケースも見受けられるようです。このようなくせ毛は、脱毛中の毛穴のゆがみが原因で生じると考えられています。そのため、発毛からしばらく時間が経過すると、多くの方は治療前に近い状態の髪質に戻るといわれます。

毛質が変わってくせ毛になると、最初は元通りになるのかと不安を感じてしまうかもしれません。しかし、こうしたくせ毛は抗がん剤治療後によくあるお悩みの一つです。元のように髪が伸びるにつれ、徐々にくせが気にならなくなることが多いため、ヘアスタイルをカバーしたり頭皮環境を整えたりしながらお過ごしください。もしも抗がん剤治療後にくせ毛が生えてきてしまったら、以下の対処法を試してみましょう。

抗がん剤治療後にくせ毛が生えてきたときの対処法

抗がん剤治療後にくせ毛が生えてきたら、医療用ウィッグで自然とカバーする方法があります。頭皮環境を整えるためにマッサージによるケアを行っても良いでしょう。気になるくせ毛の対処法をご紹介します。

医療用ウィッグを着ける

地毛が回復するまで医療用ウィッグを着けてカバーする方法です。脱毛後は、地毛が伸びてヘアスタイルが完成するまでに約1年半~2年かかるといわれています。この期間にウィッグを着用し続けると、治療前と変わらない印象を保てるようになります。医療用ウィッグは、主に治療後の脱毛や脱毛症をカバーする目的で使用する製品であり、日常的にお使いいただくことも可能です。

なお、発毛したばかりの時期にパーマ・ストレートパーマ・縮毛矯正などをかけるのは避けたほうが無難です。一般的には、抗がん剤治療が終わった約1年後からかけても良いとされていますが、基本的におすすめはできません。施術では薬剤によるダメージに注意が必要です。治療前に近いヘアスタイルに仕上げたいときは、医療用ウィッグで再現するという選択肢も検討してみましょう。

頭皮マッサージを行う

頭皮をマッサージすると、血行が改善されることで栄養が行き届きやすくなります。頭皮環境を整えたいときは、ぜひお試しください。抗がん剤治療の投与が終了し、1~2カ月程度が経過して頭皮の状態が安定していれば、積極的に頭皮マッサージを行うと良いでしょう。ただし、頭皮マッサージを行っても、必ずくせ毛が無くなるわけではありません。自分でできるケアを続けても、頭皮の状態が不安定だと感じるときは、速やかに医師へ相談しましょう。

マッサージのやり方

頭皮マッサージをする前に、頭皮を清潔にしておきましょう。また、マッサージは女性向けの育毛剤を付けて行うのがおすすめです。頭皮環境を整える成分が配合された、刺激の少ない育毛剤を選びましょう。まずは、耳の周りに手を置いて、頭皮を上へ向かって引き上げます。1回5秒を目安に、4回を行ってください。次に、頭頂部の周りに両手の指を置いて、頭皮を前後左右に動かします。頭皮の運動のようなイメージで取り組んでみましょう。この動きを7往復したら、頭皮マッサージは完了です。

レディススヴェンソンの治療段階に応じて選べるヘアケアサービス

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、治療段階に応じて選べる医療ヘアケアサービス「プフレケア」をご用意しています。抗がん剤治療中、髪の毛のケアでお悩みの方はぜひご利用ください。

地毛カット

「地毛カット」のメニューでは、治療段階に合わせて地毛のカットとシャンプーの施術を行います。脱毛の前後に必要なカットを施して、快適にお過ごしいただける状態に整えられるのが特徴です。脱毛前は、地毛と抜けた髪が絡まるのを防ぐために、あらかじめ適度な短さに切りそろえておくカットの施術がおすすめです。脱毛後は、部分ごとに髪の生え戻りが異なるため、カットをして整えておきましょう。

頭皮リフレッシュパック

「頭皮リフレッシュパック」は、脱毛症状が落ち着いたタイミングで受けられる施術です。頭皮の皮脂をクレンジングすることで、清潔に保ちます。脱毛中も、頭皮は皮脂が溜まりやすい状態となっています。ベタつきやニオイが気になるときは、脱毛症状が落ち着いてからしっかりと頭皮をケアしましょう。

スカルプエステ

「スカルプエステ」は、心地の良いジェット水流で頭皮と皮脂の汚れを洗い落とすメニューとなっています。通常のシャンプーの施術と比べて、より効果的に洗浄できるのが特徴です。さらにスカルプエステでは、仕上げに頭皮マッサージも行います。髪の生え戻り時期に、頭皮環境を整えたい方におすすめします。

ボリュームアップ プフレライズ

「ボリュームアップ プフレライズ」は、治療前と比べて髪のコシやボリュームが気になる方におすすめのメニューです。髪を太くする成分を外側と内側に吸着させてコーティング。美容室でのケア後は、ホームケアで使えるトリートメントジェルをプレゼントします。ご自宅でもヘアケアを続けていただけます。

ヘアカラー・パーマ・トリートメント

「ヘアカラー・パーマ・トリートメント」では、抗がん剤治療が終わった後、いつもの美容院に行きづらいときに施術を受けられます。髪を伸ばしている途中や、伸び始めで髪の毛のくせが強いときも、専門のサロンで施術を受けられるため安心です。生え戻り後期の方は、直営サロンの美容師へお問い合わせください。

抗がん剤治療後のくせ毛のお悩みもお気軽にご相談ください

ここまで、抗がん剤治療後にくせ毛が生える理由や、髪が伸びるまでの対処法についてお伝えしました。抗がん剤治療を受けると、副作用で脱毛が起こる場合がありますが、発毛時には毛穴のゆがみなどの要因によりくせ毛になることも珍しくありません。人によって髪質が変わってくせ毛になったり、以前よりくせが強くなったりするものの、髪が伸びると治療前に近い髪質になるといわれます。医療用ウィッグでカバーしたり、頭皮マッサージを行ったりして、地毛が回復するまでの期間を過ごしましょう。

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンは、個室を完備した直営サロンを全国各地に展開しています。プライバシーに配慮しながら、治療段階に応じた医療ヘアケアサービスを受けていただけます。ウィッグを卒業するまで手厚いサポートをご用意しているため、安心してご相談ください。