医療用ウィッグとファッション用ウィッグの違い&選ぶポイントとは?

医療用ウィッグとファッション用ウィッグの違い&選ぶポイントとは?

医療用ウィッグとファッションウィッグには、どのような違いがあるのでしょうか。特に医療の用途でウィッグを購入する場合には、日常生活で着用する機会が多いため、着け心地や耐久性、お手入れのしやすさも重視する必要があります。価格の安さだけでなく、長い目で見てウィッグを選びましょう。

ここでは、医療用ウィッグとファッションウィッグの違いをご紹介したうえで、ウィッグの選び方のポイントをお伝えします。初めて医療用ウィッグをお使いになる方は、ぜひ参考にご一読ください。

医療用ウィッグとファッションウィッグの違い① 使用目的

鏡を見ながら髪をとかす女性

医療用ウィッグは、抗がん剤治療中の方や脱毛症の方が、脱毛部分をカバーするため日常的に着用するウィッグです。まずは、医療用ウィッグとファッションウィッグの使用目的の違いについてご紹介します。

●医療用ウィッグの場合
医療用ウィッグとは、主に抗がん剤治療によって脱毛された方や、脱毛症でお悩みの方が着用するウィッグです。ウィッグを着用することで、治療前のヘアスタイルを再現したり、お好みのヘアスタイルを実現したりできます。医療用ウィッグは生活の質を高める目的で用いられます。

このような目的があるため、2015年からは医療用ウィッグにJIS規格が制定されました。ウィッグ本体および付属品の外観や性能などの基準、試験方法などが規定されています。

医療用ウィッグの2つの認証マーク

・JIS規格
抗がん剤治療や脱毛症で頭部をカバーする目的で使用する、医療用ウィッグの一般仕様を規定した規格です。製品の安全性や品質に関する明確な基準が設けられています。(規格番号 No.JIS S 9623)

・M.Wig(エム・ウィッグ)
医療用ウィッグ製品につけられる認証マークです。アレルギーのパッチテスト、遊離ホルムアルデヒドのチェック、洗濯堅ろう度、汗堅ろう度などの基準が設けられています。

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンのウィッグは、「JIS規格」および「M.Wig(エム・ウィッグ)」に適合しています。

●ファッションウィッグの場合
ファッションウィッグは、ヘアスタイルを自由に変えて楽しむことが目的のウィッグです。そのため、地毛とは異なる髪の長さや髪色のウィッグを選んで、大胆にイメージチェンジをするケースもあります。「普段はショートヘアだけれどロングヘアのスタイルも楽しみたい」「週末だけ明るい髪色に変えたい」など、使い方は人によってさまざまです。あくまでもおしゃれ用のアイテムであることをおさえておきましょう。

医療用ウィッグとファッションウィッグの違い② 素材や機能性

鏡を見ながら髪を整える女性

医療用ウィッグとファッションウィッグは、メーカーによって使用されている素材や、快適に着用するための機能などに違いがあるケースもあります。続いて、素材や機能性の観点からそれぞれの違いを確認してみましょう。

●医療用ウィッグの場合
医療用ウィッグは、脱毛中の敏感な頭皮に配慮して、地肌に優しい素材で作られています。また、長期間にわたり日常的に着用することから、耐久性が高く、通気性や機能性の良い製品が多いのも特徴です。たとえば、地毛の毛量の変化に合わせてサイズ調整に対応できるウィッグや、手植えで作られたハンドメイドの高品質なウィッグなども存在します。

●ファッションウィッグの場合
ファッションウィッグに使われる素材は商品によってさまざまですが、必ずしも医療用ウィッグのように地肌に優しい素材が使われているとは限りません。また、ファッションウィッグはおしゃれ用のアイテムであるため、見た目の自然さを重視したウィッグ以外にも、さまざまなデザインがあります。たとえば、地毛では叶えられないカラフルなヘアカラーのウィッグや、個性的なヘアスタイルのウィッグなど選択肢が豊富です。

医療用ウィッグとファッションウィッグの違い③ 価格

電卓

医療用ウィッグの価格帯は、既製品・セミオーダー・フルオーダーといったタイプにより大きく異なります。求める性能や仕上がりのクオリティなどの特徴を比較しながら、ご自身に適した種類をお選びください。

●医療用ウィッグの場合
医療用ウィッグには、既製品・セミオーダー・フルオーダーという3つのタイプがあります。それぞれの価格帯については以降でご紹介しますが、およそ1万円~80万円とかなりの幅があるのは、それぞれ製造方法や提供するまでの過程が異なるためです。ここでは、それぞれのタイプの特徴や違いについてお伝えします。

・既製品
既製品は、すでにスタイルが出来上がっているタイプのウィッグです。毛量や長さの調整は基本的に対応できないものの、メーカーによっては有料にてカットできる場合があります。サイズはアジャスターを使ってご自身で調整します。価格は1万~10万円が一般的です。

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンには、既製品ウィッグのラインナップもございます。既製品ウィッグでどんなヘアスタイルを叶えられるかチェックしたい方は、ぜひ抗がん剤治療による副作用ケアの総合通販サイト「プレスタ」でバリエーションをご確認ください。

>>>レディスヴェンソンの既製品ウィッグ「プレスタ」をチェック

・セミオーダー
セミオーダーは、まずはベースとなるウィッグを選び、その後にお客様の希望のスタイルに合わせてカットやスタイリングを行うタイプのウィッグです。細かなサイズ調整が可能で、基本的には当日にお渡しできます。価格帯は10万~40万円が一般的です。

・フルオーダー
フルオーダーは、ウィッグの毛質・スタイル・髪色などを自由に選んで、お客様の希望に合わせてオーダーするタイプのウィッグです。デザインの自由度の高さが魅力で、ご自分の好みにぴったりなヘアスタイルを叶えられます。ただし、お渡しまでに時間がかかり、価格は40万~80万円が一般的です。

レディススヴェンソンの高品質な医療用ウィッグは、以下のリンクからご覧いただけます。既製品・セミオーダー・フルオーダーまで豊富なウィッグのラインナップの中から、お好みのヘアスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

>>>レディスヴェンソンのセミオーダー・既製品ウィッグはこちらをチェック

●ファッションウィッグの価格
ファッションウィッグの価格帯は、医療用ウィッグと同様に金額に大きな幅があります。一般的に大量生産の既製品には安価な商品が多く、安いもので数千円から販売されているため、手軽に入手しやすいでしょう。その一方で、ファッションウィッグのなかにもセミオーダー・フルオーダーのものが存在します。こちらの価格帯はおよそ10万円台からと、医療用ウィッグと同様に高価になります。

・医療用ウィッグの購入に使える助成金制度
医療用ウィッグの購入には、公的医療保険や医療費控除などを利用できません。ただし、自治体によっては医療用ウィッグの購入に使える助成金が用意されている場合があります。
医療用ウィッグの購入に使える助成金制度について、詳しくは以下の関連記事で解説しています。お住まいの自治体で助成金を利用する際は、ぜひ参考にお読みください。

>>>医療用ウィッグの助成金がもらえるって本当?条件や申請方法、金額まで解説

医療用ウィッグの選び方

医療用ウィッグ 似合わせ

医療用ウィッグを選ぶときは、「ウィッグの素材や機能」「購入前後のサービスの充実度」という大きく2つのポイントで選ぶようおすすめします。治療中に長く使い続けることを考慮して、品質やサポート面で満足できるウィッグを選びましょう。

医療用ウィッグの素材には、「人毛」「人工毛」「ミックス毛」の種類があり、材質によってそれぞれ特徴が異なります。人毛は、髪の毛をウィッグ用に特殊加工した材質です。高品質な人毛は、耐久性も高い傾向にあります。人工毛は合成繊維からできた材質で、スタイルを維持しやすいものの、熱や摩擦に弱いという注意点があります。ミックス毛は人毛と人工毛を混合させた材質で、両者のメリットを兼ね備えているのが特徴です。

また、医療用ウィッグの購入前後のサービスに関して、医療用ウィッグの専門店はサポートが充実している傾向にあります。たとえば、購入前には試着・カウンセリングなどのフォローが用意されています。購入後はお手入れの練習・地毛のカット・頭皮ケア・サイズ調整などのアフターケアを利用可能です。初めての医療用ウィッグの購入でも不安を解消できるのは、専門店ならではのメリットだといえるでしょう。

このほかにも、医療用ウィッグ専門店で安心してお買い物をするために、お店選びでは「ウィッグを購入する際にプライバシーが守られているか」「店舗に美容室機能が備えられているか」といったポイントを意識するようおすすめします。

医療用ウィッグの選び方について、詳しくは以下の関連記事で解説しています。初めてのウィッグ選びでの疑問や不安を解消するために、ぜひこちらの記事と併せてお読みください。

>>>医療用ウィッグの詳しい選び方はこちらをチェック

レディススヴェンソンの医療用ウィッグ

ファッション用とは異なる、高品質な医療用ウィッグをお探しなら、ぜひ医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンにご相談ください。ショートスタイルからロングスタイルまで豊富なラインナップを揃え、快適な着け心地と自然な見た目が魅力です。ここでは、レディススヴェンソンの製品の特徴や料金プランをご紹介します。

●レディススヴェンソンの医療用ウィッグの特徴

レディススヴェンソンの医療用ウィッグの特徴

レディススヴェンソンの医療用ウィッグなら、治療前と変わらないナチュラルな印象を叶えられます。人毛と人工毛を独自のノウハウで組み合わせたミックス毛によって、自然で美しい髪質を実現。また、ウィッグの毛材は職人による手植えで、じっくりと手間をかけて丁寧に植毛しています。前頭部からつむじにかけて人工皮膚を採用することで、本物に近い肌色を再現しているものもございます。高度な技術で分け目まで自然に見せられます。

また、レディススヴェンソンのセミオーダーウィッグは、脱毛や発毛で頭囲のサイズが変わっても無料で調整が可能です。毛髪のボリュームの変化に応じてサイズを調整することで、快適なフィット感に仕上げられます。特殊素材を使用したネット部分は通気性も抜群。店舗は美容室の機能を備え、スタイリストがお客様のご希望に合わせてウィッグをカットいたします。髪型のイメチェンやシーンに応じたヘアアレンジなども、どうぞお気軽にご相談ください。

●選べる料金プラン
・購入プラン
「購入プラン」では、お得な価格で医療用ウィッグをご購入いただけます。抗がん剤治療をお受けになる方は、定価20%割引の「医療サポート価格」によって、通常よりもご負担が少なくなります。また、購入後はサイズ調整・メンテナンス券プレゼント・セルフお手入れレッスンなどさまざまなサービスをご用意していますので、サポート面でも安心です。

・月額定額プラン
「月額プラン」は、1カ月単位で契約できる定額サービスです。サブスクリプション形式で医療用ウィッグをご利用いただき、不要になったタイミングで終了していただけます。料金は月額13,200円(税込)、初期費用77,000円(税込)。ロング製品は月額8,800円(税込)追加となります。契約期間中は、サイズ調整・修理・点検サービスが無料となり、ウィッグの定期メンテナンス付きで、アフターサービスが充実しているのが魅力です。詳しくはお問い合わせください。

医療用ウィッグとファッションウィッグの違いを理解して選びましょう

ここまで、医療用ウィッグとファッションウィッグの違いについて解説しました。医療用ウィッグとファッションウィッグは、使用する目的が異なります。医療用ウィッグは、抗がん剤治療中の方や脱毛症でお悩みの方が、脱毛部分をカバーする目的で使用するものです。そのため、頭皮の状態やライフスタイルなどに合わせて、長く使い続けやすい商品を購入しましょう。また、医療用ウィッグとファッションウィッグは、使用する目的の違いだけではなく、素材や価格帯も異なる場合があります。今後の購入へ向けて、これらの違いを理解しておくと安心です。ご紹介した情報をぜひ医療用ウィッグを選ぶ際にお役立てください。

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