年明けの慌ただしさも落ち着き、いよいよ新しい1年のスタート。より冷え込みは感じるものの、高く澄んだ青空が気持ちよく、息を吸い込めば……そろそろ気配を感じませんか?そう、今年も花粉の季節がやってきました。
髪の毛は花粉やほこりがつきやすい場所ですが、ウィッグも同じ。花粉シーズン本番を前に、ケア方法を医療用ウィッグ、スヴェンソンのスタイリストにお聞きしました。
2024年の花粉飛散量は?
すでに花粉の気配を感じている方も多く、SNSでは「あれ?もう?」なんて声もチラホラ。昨年の春からエルニーニョ現象が続いて暖冬傾向ということもあり、花粉の飛散開始日も 5日から1週間程度早いのでは、という速報がでています。
スギ・ヒノキの花粉量は、前年の春の花粉飛散量と、同じく前年の夏の天候が大きく影響します。今年は前年よりも飛散量は少ないとされていますが、それでも多くの地域で大量に飛散する予測がされており、早めの対策が必要です。
これって花粉症?風邪との見分け方
新型コロナウィルスをはじめ、今年の冬はインフルエンザも猛威をふるっています。様々な感染症が流行るなか、花粉症の症状がでたとき「かぜ、ひいたかも?」と思う方も多いようです。
では、花粉症とかぜの違いはどの症状に現れるでしょう?
鼻水や目のかゆみ、くしゃみに違いが現れることが多いようです。
ただし症状が重い、長く続く場合は「花粉症かも」「かぜかも」と自己判断で対処しないこと。がん治療中はとくに、薬の飲み合わせの相性があります。病院で主治医の先生に相談してくださいね。
がん治療中は目、鼻、髪からの花粉に要注意!
抗がん剤治療の副作用のひとつに脱毛があります。薬の種類や治療法によっても異なりますが、髪の毛だけでなく眉毛、まつ気、鼻毛も抜けることをご存知ですか?
まつ毛は目の中に異物が入るのを防ぐ働きがあり、鼻毛もまたウイルスやほこりなどの異物を防ぎ、気道の湿度を保つ役割があります。
脱毛中は花粉が目や鼻から入りやすい状況なので、より注意が必要です。顔のカーブにフィットするように作られた花粉対策用のメガネをする、マスクをする、主治医に相談し飲み薬や目薬、点鼻薬を処方してもらう…とにかく体内に花粉をいれないことが大切です。
メガネをして、マスクをして、家に入るときパタパタと衣服をはらっても、意外と見落としがちなのが髪の毛(ウィッグ)についた花粉。
油分の多いスタイリング剤を使っていたり、また、静電気は花粉を引き寄せる性質があることから、毛材によって静電気の起こりやすいものは、それだけ付着しやすいということです。
動画で解説!プロが教えるウィッグの花粉ケア
ウイッグといえば、これまで13万人以上※の患者さんに医療用ウィッグを提供してきたスヴェンソン。花粉シーズンの適切なお手入れについて、スタイリストさんに「毎日のケア」「週末のケア」「シーズンオフのケア」3つのシーンで教えていただきました。
「毎日のケア」は今日からできますのでぜひ、お試しください。
※2022年9月までの累計
とてもシンプルながらかなりの効果があるのが、帰宅後は室内に入る前にウィッグを「振る」。ウィッグのえりあしを持って思い切って大きく上下に振ることで、大半の花粉やほこりは落とせるといわれています。
玄関先や、花粉がついても落としやすい浴室などで落とし、お部屋に花粉を持ち込まないようにしましょう。
振るだけでは落としきれなかった花粉を、ブラシで落とすことができます。また、激しく振ったウィッグの毛流れを整える意味でも「振る」「ブラシをかける」はセットでおこなってください。
花粉の時期になると、ドラッグストアなどで衣類用の「花粉をガードするスプレー」を見かけることがあります。ウィッグに使いたくなりますが、毛材を傷める可能性があるため、使用はおすすめしません。
帰宅後「振る」「ブラッシングする」で大半の花粉が落ちるとはいえ、やはり「洗うこと」がいちばん効果のあるお手入れ方法です。使用頻度にもよりますが、花粉だけでなく皮脂や汗などの汚れを取り除くためにもウィッグを洗いましょう。
ウィッグのシャンプー&コンディショナーの方法はコチラでご紹介しています。
「6.仕上げをする」ではツヤだしスプレーで仕上げていますが、薬剤により花粉が付着しやすくなるため、花粉時期は避けた方が無難です。
(左)おうちdeウィッグ ショート ¥11,000(税込)
(右)おうちdeウィッグ ボブ ¥12,100(税込)
ウィッグのシャンプー後は、毛材を傷める原因となるためドライヤーの使用は極力避けましょう。タオルドライと自然乾燥をおすすめしていますが、ウィッグが乾くまで「ちょっとコンビニに行きたい」「宅配便の受け取りがある」「ゴミを捨てに行く」…そんなとき、気軽にさっとかぶれる帽子感覚のウィッグがあるのをご存知ですか?
「ちょっとそこまで」のときに、おうちdeウィッグを持っていると便利です。
花粉の症状が落ち着いたタイミングでおすすめしたいのが、サロンでのスペシャルケア。スヴェンソンの『ディープクレンジング』は特殊な洗浄料を用いて汚れを徹底的に落とします。花粉などの汚れとともに汗や皮脂もすっきりオフ。ウィッグのツヤや手触りも蘇ります。
スヴェンソンの店頭でウィッグを渡してから受け取るまでは約60〜80分ほど。
花粉症対策だけでなく、大切なウィッグをダメージから守るためにも半年に1回はおこなっていただきたいケアです。
『ディープクレンジング』について、詳しくはお近くのスヴェンソンサロンへお問い合わせください。
いかがでしたか?
がん治療中に花粉症でお悩みの場合は、自己判断で薬を購入せず、まずは主治医に相談しましょう。ウィッグや頭皮のお悩みは、医療用ウィッグのスヴェンソンにご相談ください。
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