おしゃれなヘアスタイルを楽しめる医療用ウィッグ(かつら)は、着用時の快適さも重視したいもの。日常的に着けた状態で過ごすからこそ、かゆみなどの不快感はできるだけ避けておきたいですね。
特に、気温や湿度が高く、汗をかきやすい季節には毎日のお手入れやケアが大切です。今回は、ウィッグを着けると頭皮がかゆいときの原因や、対策についてお伝えします。ウィッグでのおしゃれを楽しむために、ぜひ参考にお読みください。
CONTENTS
ウィッグ着用時に頭皮がかゆくなる主な原因
医療用ウィッグの着用時、頭皮がかゆくなってしまうお悩みがないでしょうか。ウィッグは、日常的なお手入れやケアで清潔に保つと、快適に着用しやすくなります。ここでは、頭皮のかゆみにつながる注意したい状態について解説します。
汗による蒸れ
通常、頭皮は汗をかくので、ウィッグ着用の有無にかかわらず暑い時期に蒸れてかゆくなる可能性があります。ウィッグを着用しているときも、ムレには注意しておきましょう。夏場は特に汗をかきやすい季節です。ウィッグの下に汗や皮脂を吸収するガーゼキャップを着けていないと、ムレが気になりやすくなります。
ウィッグやインナーキャップのお手入れ不足
使用後のウィッグをきちんと洗えていなかったり、シャンプー剤のすすぎが不十分だったりすると、頭皮にかゆみが生じるおそれがあります。また、同じインナーキャップを洗わずに使い続けている場合も、お手入れ不足といえます。ウィッグやインナーキャップは、衛生面に配慮してお使いください。
頭皮のケア不足
毎日の入浴で、頭皮をシャンプーできちんと洗えていないケースも考えられます。抜け毛を気にして洗髪せずにいると、毛穴がつまったり、皮膚炎のような炎症が起こったり、さまざまな問題が生じることも。抗がん剤治療で脱毛が始まってからも、しっかりとシャンプーを行い、頭皮ケアを続けることが大切です。
ウィッグを着けると頭皮がかゆい場合の対策
医療用ウィッグを着けるときは、汗対策のアイテムを活用したり、通気性の良い素材やタイプを選んだり、工夫してみましょう。頭皮のかゆみがやわらぐ可能性があります。ここでは、かゆみを軽減するための対処法をご紹介します。
汗を拭き取る、ガーゼキャップを着ける
ウィッグの着用中に汗が気になったら、頭皮を拭けるリフレッシュシートなどのアイテムを使って、こまめに拭き取るのがおすすめです。また、ウィッグの下にはガーゼキャップを着けて、汗をよくかく時期にはこまめに交換すると良いでしょう。ガーゼキャップは交換用に予備を2~3枚ほど持ち歩いておくと便利です。また、しっかりと汗を拭いてから取り替えると、常に快適な状態を保てます。
通気性の良いウィッグやヘアピースを検討する
汗が気になる季節は、なるべく通気性の良い仕様のウィッグに変更するのも一つの手です。たとえば、頭頂部がガーゼキャップになっているタイプのウィッグなら、汗や皮脂を吸収してくれます。発毛して髪の毛が戻っている途中であれば、部分的に付けられるヘアピース(部分ウィッグ)などを使ってカバーする方法もあります。必要に応じて、ウィッグを使い分けてはいかがでしょうか。
医師に相談する
抗がん剤治療で脱毛が起こると、頭皮にかゆみが出ることがあります。毛嚢炎や皮膚の乾燥などが原因で、かゆみが生じているかもしれません。このように、ウィッグの着用とは別に頭皮に気になる症状があれば、早めに医師に相談しましょう。質問に対して納得できる回答を得られれば、不安が解消されて、安心してウィッグでのおしゃれを楽しみやすくなります。
ウィッグや頭皮のケアの仕方
医療用ウィッグを快適に装着するには、日頃から適切なヘアケアを行うことも大切です。最後に、ウィッグのケアや頭皮のシャンプーでのポイントをお伝えします。生活習慣を見直して、ウィッグや頭皮をケアする時間を確保しましょう。
ウィッグのケアの仕方
使用後のウィッグを取り外したら、消臭剤をウィッグの内側のネットに吹きかけて、ウィッグスタンドなどにかけておくのが基本です。お手入れ後のウィッグは自然乾燥させて、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。また、月に2~3回を目安に、専用のシャンプーを使ってウィッグを洗い、しっかりと汚れを落としてください。乾燥させる際はドライヤーを使用せず、タオルでやさしく水分を吸い取りましょう。
フラウフレッシュヴェール
医療用ウィッグ(ミックス毛)のお手入れ方法
医療用ウィッグ(人毛)のお手入れ方法
頭皮の洗い方
ウィッグと併せて、地毛のシャンプーも行いましょう。頭皮を洗うときは、まずお湯のみで丁寧に髪や頭皮を手洗いします。その後、地肌への刺激が少ないシャンプーの泡でやさしく洗ってください。このとき、爪を立てずに指の腹を使うのがポイントです。最後に、シャンプーが残らないように、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。髪のきしみや絡みを感じる方は、毛先に少量のリンスやトリートメントをつけてケアします。
医療用ウィッグがかゆいときは使い方の見直しを
今回は、医療用ウィッグで頭皮のかゆみを感じるときに見直したい、原因や対策などの基礎知識をお伝えしました。ウィッグを清潔に使うには、日頃のお手入れやケアが欠かせません。かゆみが気になるなら、対策アイテムを活用したり、通気性を重視したウィッグに変えたりと、工夫してみましょう。使い方を改善することで、かゆいと感じにくくなる可能性があります。
医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、ウィッグを着用する際に便利な、インナーキャップ(帽子)やケア用品を取り扱っています。サロンでは、スタッフがウィッグのお手入れやケアをわかりやすくご説明します。
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