人毛の医療用ウィッグとは|特徴・費用・選び方を専門サロンが解説

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抗がん剤治療などにより、医療用ウィッグを探し始めた方のなかには「できるだけ自然な見た目にしたい」と人毛ウィッグが気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、人毛の医療用ウィッグの特徴をはじめ、人工毛との違い、費用の目安、選び方のポイントについて詳しく解説します。ご自身に合ったウィッグ選びの参考にしてください。

人毛の医療用ウィッグとは? 

医療用ウィッグとは、抗がん剤治療による脱毛や、脱毛症などの方を想定してつくられたウィッグです。長時間着用することをふまえ、頭皮へのやさしさや着け心地、耐久性を考えられたつくりになっています。

医療用ウィッグの毛材には種類がありますが、本物の人の髪の毛を100%使用してつくられているのが「人毛」のウィッグです。人毛の特徴は、なんといっても自然なツヤとなめらかな手触り。また、熱に強いため地毛と同じようにドライヤーやヘアアイロンを使ってご自身で巻き髪などのスタイリングを楽しめるのも魅力です。

人毛とそれ以外の毛材(人工毛・人毛MIX)にはそれぞれ特徴があるため、ご自身の希望やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

医療用ウィッグについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

医療用ウィッグとは?特徴や売れ筋商品も紹介

人毛とそれ以外の毛材の違い

医療用ウィッグに使われる毛材は、主に「人毛」「人工毛」「人毛MIX(ミックス毛)」の3種類があります。

「人毛」は自然なツヤや質感が特徴です。自分の髪に近い感覚でドライヤーやヘアアイロンを楽しめる良さがありますが、洗うたびにセットが必要です。一方、化学繊維でできた「人工毛」は、型崩れしにくく乾かすだけで元のスタイルをキープできるため、お手入れの手間を大きく減らせます。人毛と人工毛を組み合わせた「人毛MIX」は、それぞれの良さを活かした毛材として人気ですが、人毛と人工毛の毛材の比率によっても扱いやすさは変わってきます。

自然な見た目を優先したい方もいれば、お手入れのしやすさや予算を重視したい方もいらっしゃると多います。ご自身が大切にしたいポイントを整理してみましょう。

毛材別メリット・デメリット【比較表】

の毛材にも良い点と難しい点があります。表にまとめたので、参考にしてください。

毛材メリットデメリット
人毛自然なツヤと手触りで、地毛に近い見た目を再現しやすい熱に強く、アイロン・コテでスタイリングしやすい毛流れがナチュラルで、アレンジの幅が広い費用が高くなりやすい湿気や乾燥の影響を受けやすく、お手入れに手間がかかる熱の当てすぎにより、傷みが生じることもある
人毛MIX人毛の自然さと人工毛の扱いやすさを両立洗っても乾かすだけで形が戻る(形状記憶)人毛100%より価格を抑えやすい人毛100%ほど自然さ、スタイリングの自由さは得られない場合がある人工毛100%ほどお手入れが簡単ではない
人工毛洗っても乾かすだけで形が戻る(形状記憶)湿気の影響を受けにくい比較的価格を抑えやすい光の当たり方によっては人工的な光沢が気になる場合がある人毛に比べ、質感や毛流れが不自然熱に弱く、アイロン・コテでのアレンジに不向き

人毛の医療用ウィッグを選ぶときのポイント

人毛の医療用ウィッグを選ぶとき、「人毛」というだけで判断しないでください。自然な見た目や使いやすさは、毛材以外の要素にも左右されます。ここでは、人毛ウィッグを選ぶときに確認したいポイントをご紹介します。

人毛100%にするか、人毛MIXにするかを決める

人毛の医療用ウィッグには、人毛だけを使用した「人毛100%」と、人毛と人工毛を組み合わせた「人毛MIX」があります。

自然な見た目やスタイリングの自由度を重視したい方には人毛100%、お手入れのしやすさや価格とのバランスを重視したい方には人毛MIXがおすすめです。

どちらが適しているかは、ウィッグに求めることやライフスタイルによって異なります。毎日のお手入れにかけられる時間や、ご希望のヘアスタイルなども考えた上で選んでください。 

「毛質」と「分け目・つむじ」の自然さを見極める

人毛かどうかだけでなく、毛質や分け目・つむじのつくりも自然な見た目を左右する大きなポイントです。人毛ウィッグならどれも同じ、ではありません。ツヤ感や手触りなど、写真では分かりにくい部分なので実際手にとって選ぶことをおすすめします。

また分け目やつむじは電車で座っているときや、会社でデスクワークしているとき、視線が集まりやすい場所です。実際に試着できる場合は、鏡で正面だけでなく上から、そして横からの見え方も確認してみましょう。

手入れが必要だからこそ、アフターフォローで選ぶ

人毛ウィッグは本物の髪を使用しているため、湿気や乾燥などの影響を受けやすく、使い続けるうちにスタイルが崩れたり、毛先がパサつくこともあります。

また、アイロンやドライヤーを使ったスタイリングが楽しめる一方で、熱によるダメージが蓄積してしまうことも。美しい状態を保つためには、定期的なお手入れが大切です。

ウィッグを購入する際は、メンテナンスや相談体制などアフターフォローも確認しておきましょう。治療や発毛の状況によってお悩みも変わります。困ったときに気軽に相談できるサロンなら安心ですね。

こんな方には人毛の医療用ウィッグがおすすめ

人毛の医療用ウィッグは、次のような方におすすめです。

  • 自然な見た目にこだわりたい方 
  • ツヤや手触りなど、地毛に近い質感を求める方 
  • アイロンやドライヤーを使ってスタイリングを楽しみたい方 
  • 治療前の髪型に近づけたい方 

一方で、お手入れのしやすさや価格とのバランスを重視したい方は、人毛MIXや人工毛も選択肢のひとつです。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく使い続けられる毛材を選びましょう。

スヴェンソンのおすすめ|人毛のセミオーダー医療用ウィッグ

「人毛の医療用ウィッグは、どのようにつくられるの?」「自分に似合うスタイルに仕上がる?」と不安を感じている方もいらっしゃると思います。

スヴェンソンがおすすめする人毛のセミオーダーウィッグは、一人ひとりの顔立ちやご要望に合わせて丁寧に仕上げています。全店舗個室ですので、気になることはなんでもご相談ください。ここでは、ご来店からお渡しまでの流れをご紹介します。

セミオーダーの流れ(ご来店〜お渡し)

ウィッグのベース選び(ここで人毛か、人毛以外か選びます)

まずは、ご希望のヘアスタイルや髪色、ウィッグに求めることなどをお伺いします。

そのうえで、豊富なラインナップの中からベースとなるウィッグを選択。人毛や人毛MIXといった毛材の違いについてもご説明しながら、お客様に合ったものをご提案します。

「治療前の髪型に近づけたい」「お手入れしやすいスタイルがいい」など、ご希望やお悩みを伺いながら、一緒にベースを決めていきます。

サイズ計測

ベースとなるウィッグが決まったら、頭のラインに沿って11カ所の寸法を測ります。

医療用ウィッグは長時間着用することが多いため、見た目の自然さだけでなく、快適な着け心地も大切です。サイズを細かく計測することで、一人ひとりの頭の形に合わせたフィット感を叶えます。

カット・スタイリング

サイズ計測後は、選んだウィッグをプロのスタイリストがカットし、スタイリングを行います。それぞれの顔立ちや雰囲気にあわせ、前髪の長さや全体の毛量などを調整しながら、仕上げていきます。


調整・お渡し

最後に全体のバランスやフィット感を確認します。ウィッグを着けたときの印象や、着け心地など細かくチェックしながら、気になる点があれば再度調整〜仕上げていきます。

調整が完了したら、その日のうちにウィッグをお持ち帰りいただけます。

※在庫状況によってはお日にちをいただく場合もございます。

人毛の医療用ウィッグは、実際に見て触れることで、手触りやツヤ、質感の違いを確認できます。また、着け心地やスタイルの印象なども、試着することでイメージしやすくなります。

ご自身に合ったウィッグ選びのために、ぜひお気軽にご相談ください。

全国44店舗・スヴェンソンのサロンはコチラ

人毛ウィッグの費用感とは

人毛の医療用ウィッグを選ぶ際、「どのくらいの費用がかかるの?」と気になる方も多いと思います。価格は毛材やオーダー方法、メーカーによって異なりますが、ここではスヴェンソンの医療用ウィッグを例に、費用感の目安をご紹介します。

毛材の種類価格の傾向スヴェンソン参考価格
人工毛比較的リーズナブル取り扱っておりません
人毛MIX人工毛と人毛の中間約10万〜40万円台(セミオーダー)
人毛希少なため最も高価約40万円台〜(セミオーダー)

医療用ウィッグのご購入をお考えの方へ【助成金制度のご案内】

医療用ウィッグは健康保険の対象外ですが、多くの自治体で購入費用の一部をサポートする制度があります。金額(上限2〜3万円ほどが一般的)や条件は自治体によって差がありますが、この制度を利用することで負担を少しだけ減らすことができるかもしれません。

申請方法や対象条件、都道府県別の問い合わせ先については、以下の記事をご覧ください。

医療用ウィッグの助成金制度を導入している都道府県市区町村一覧

スヴェンソンで医療用ウィッグを購入されたお客様の声

医療用ウィッグは、髪型を整えるためだけでなく、治療中の毎日を自分らしく過ごすための心強い存在でもあります。

スヴェンソンで医療用ウィッグをご購入いただいたお客様の声をご紹介します。

相談できるのが嬉しい

「自然でかつらだってわからなかったわ」「前より若々しくなったんじゃない?」と友人を含め数人の方から言われました。ウィッグを着けて気分が明るくなり、病気の事もスタッフの方が知っておられるので何でも気軽にお話し、相談できるのが嬉しいです。

かつらのイメージが変わった

かつらに良いイメージをもっていませんでしたが周りの人から「わからない」「似合っているね」と言われました。かつらに対するイメージも変わり、安心して外出できています。

外出が苦にならない

友人から「全然分からなかった」同僚から「少し前髪を切りましたか?」(先週も着けていたのに…)と、言われた事。それだけ自然だったのだと思います。外出が苦にならない事が一番。

よくあるご質問

使っているうちに、スタイルがくずれてきた!戻せる?

はい。ウィッグの種類や状態によっては、ご自宅でスタイルを整えることができます。

人毛MIXのウィッグは、人工毛がスタイルを保つ役割を果たしているため、ご自宅でのお手入れによってある程度、形を整えられます。人毛ウィッグもブローによってスタイルを整えたり、お好みでカールをつけたりすることが可能です。

ただし、根元の立ち上がりやカールは、シャンプーや日々の使用によって少しずつ変化していきます。「以前と印象が変わってきた」「うまく整えられない」と感じた場合は、店舗でのメンテナンスをご利用いただくことをおすすめします。

自分の髪のように、ブラシでとかしても大丈夫?

はい。ブラッシングは可能ですが、やさしく行うことが大切です。

強く引っ張るようにとかすと、毛材やベースネットを傷める原因になることがあります。絡まりが気になる場合は、毛先から少しずつほぐすようにとかしましょう。

また、静電気が気になる場合は、ブラシを軽く霧吹きで湿らせたり、ウィッグ専用のつや出しスプレーを使用するのがおすすめです。

カールのあるスタイルは、ブラシではなく「手ぐし」で整えると自然な風合いを保ちやすくなります。

ウィッグは購入後、自分の髪と同じようにスタイルを変えたりできる?

はい。ウィッグの種類によっては、購入後にカットやスタイリングの変更が可能です。

前髪の長さを調整したり、セットを変えたりすることで、ファッションや気分に合わせてヘアスタイルを楽しめます。

ただし、ウィッグの毛材や製品の仕様によってできる内容は異なります。ご自身でトライする前に購入店やメーカーにご相談ください。

自分でコテやカーラーを使って、髪をカールさせてもOK?

ウィッグの種類によっては、コテやカーラーを使ったスタイリングが可能です。

ただし、毛材によって耐熱温度やお手入れ方法は異なります。特に人工毛は熱に弱いものが多いので、毛材の傷みや変形につながる場合があります。コテやカーラーを使用したい場合は、事前に取扱説明書を確認するか、購入店舗やメーカーにご相談ください。

ウィッグをなるべく長持ちさせるコツは?

長く快適に使うためのコツは、日々のお手入れと定期的なメンテナンスです。

脱毛期間中は、頭皮の汗や皮脂の付着を減らすために、ウィッグ専用のインナーキャップを使用するのもおすすめです。また、使用後はさっとブラシで整えるなど、日々のケアを続けることで良い状態を保ちやすくなります。

さらに、ウィッグも洋服のクリーニングと同じように、定期的にプロのメンテナンスを受けることで、美しさが続きます。

納得できるウィッグ選びを

人毛の医療用ウィッグは、自然なツヤや質感、スタイリングのしやすさが魅力です。一方で、人毛100%や人毛MIXなど毛材によって特長は異なり、お手入れ方法や費用にも違いがあります。

「自然な見た目を重視したい」「お手入れの負担を減らしたい」など、ご自身が何を優先したいか、整理してみましょう。

実際に見て触れることでわかることも多いため、気になる方は試着や相談を活用しながら、納得できるウィッグを選んでください。