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こんな時どうすればいい?ウィッグトラブル事例集

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初めての医療用ウィッグ。きちんと扱っているつもりでも、「あれ?どうしてこうなるの?!」という事態になる方もいらっしゃいます。今回は医療用ウィッグのスヴェンソンに実際に寄せられた、ウィッグのトラブル事例をご紹介。同じことをやっていないか、ぜひチェックしてみてください。

よかれと思ってやっちゃった!【ケアトラブル編】

いちばん多いのは、やはりウィッグの「お手入れ」に関するご相談。医療用ウィッグが必要になる方は、初めてウィッグを使われる方も少なくありません。ご自分の髪、あるいは洋服感覚でお手入れすると思わぬ事態を招きます。
どんなトラブルが起こりやすいか、早速見ていきましょう!

ウィッグを洗濯機で洗ったら、ぐしゃぐしゃになった!

「洗濯ネットに入れれば、大丈夫かと思って…」という話は、実は店舗ではよく聞きます。がん治療中の体力的につらい時期、ウィッグのお手入れをするのは大変かもしれませんが、洗濯機で洗うことはできません。スヴェンソン店舗では、配送でのお手入れサービスも実施していますので、ご自身でケアできない場合はプロにお任せください。

ブラシでとかしていたら、引っかかってネットに穴が!

ブラシはウィッグケアの必需品ですが、梳かす場合は優しく扱いましょう。穴の大きさによっては、お預かりして修理する場合もあります。ほかにも「ウィッグをしっかり着けようとして、引っ張りすぎてしまいネットが破れた」という事例も。スヴェンソン店舗では、手縫いで何度でもサイズ調整しています。

頻繁にシャンプーしていたら、ネットの裏から毛が出てきた

ウィッグではよくある話で、長く使っていたり、ケアを繰り返すとネット裏から毛が出やすくなります。シャンプーは、毎日ウィッグを使って生活をしている方で、月に2~3回が目安です。生活のなかで汚れやニオイが気になる場合は、ウィッグ専用の消臭スプレーを活用しましょう。飛び出た毛の量にもよりますが、自分で引っ張ったり切ったりすると着けた時にチクチクするので、購入した店舗へのご相談をおすすめします。

ウィッグを自分でカットしたら、なんか変…

当たり前ですが、ウィッグは人の髪の毛と異なり、切ってしまうと生えてきません。「ちょっと調整するだけ」と軽い気持ちでハサミを入れると、取り返しのつかないことも。大切なウィッグだからこそ、慎重に扱いましょう。購入時は気づかなかったけど、使っているうちに気になってくることもありますよね。そんな時は、購入した店舗にご相談ください。

ウィッグの留め具が外れた

ウィッグのフロント、前髪部分のネットには、しっかり装着するための留め具(ピン)がついています。ウィッグを外した際に閉じ忘れ、何かに引っ掛けたり、何度も開閉したりすると劣化していきます。スヴェンソン店舗は、店内に工房があるので、即日修理・取替が可能です。

ウィッグスタイリストに聞きました!人間の髪とウィッグ、何が違うの?

「行きつけの美容室でウィッグをカットしてもらったら、スカスカになった」「いつもの美容室でウィッグのセットをお願いしたら、チリチリになった」そんなお悩みをよく耳にしますが、なぜそんなことが起こるのでしょうか?
美容師からウィッグスタイリストへ転向して20年。一人ひとりにあったスタイリングで絶大な支持を受ける、スヴェンソン トップスタイリストの早坂さんに違いを教えていただきました。

コラム

●人の髪の毛の生え方と、ウィッグに植毛された髪では、毛の本数が違う
人の髪は毛穴から1〜2本生えているのに対し、ウィッグはヘアスタイルが美しく見えるよう、場所によって植えられている毛材の本数が違います(自然な透け感が欲しいつむじ部分は1本、ボリュームの欲しいサイド部分は5本…など)。なので「ウィッグの植毛の知識」がないと、上手にスタイルを作れなかったり、切りすぎてしまう原因になってしまいます。



●毛材が違う
ウィッグの毛材は化学繊維や人毛、または それらのミックス毛で作られています。化学繊維を含むミックス毛はスタイルの作りやすさやキープ力(形状記憶)の点で、ウィッグになくてはならないもの。その半面、化学繊維は熱に弱いものもあり、ヘアアイロンやドライヤーで傷んでしまう場合もあります。そういった「ウィッグに使用されている毛材の性質」を理解せずスタイリングをすると傷める原因になってしまいます。

ウィッグは人の髪と比べ、基本構造が違います。“餅は餅屋”という言葉があるように、その道のプロがいるウィッグ専門店でメンテナンスしてもらいましょう。

ま、まさか?!油断してた〜…【アクシデント編】

次にご紹介するのは、日常の中で起きてしまった事件。ウィッグに限らず起こりうるものから、ウィッグならではのものまで多様な事例が寄せられました。どのシーンも身近なものばかりですので、みなさまもどうぞお気をつけください。

★飼っている犬にじゃれつかれて、ウィッグがからんでしまった。
「おもちゃ」だと思ったのか「仲間」だと思ったのか…小さな家族も狙っています。保管場所にはお気をつけください。

★キャンプで焚火をのぞきこんだら、前髪が熱でチリチリになった。
★調理場の仕事でオーブンを開けたら、熱風で前髪がクシャクシャになった。
家事に忙しい女性だからこその、あるあるですね(毎日お疲れ様です!)自宅のコンロで…なんて話も聞きます。ケガに繋がらなくて何よりですが、みなさまもお気をつけください。

★タクシーに乗って忘れてきた。
★駅のトイレで身支度を整えていたら、置いてきてしまった。
忘れ物No.1はスマホと言われていますが、ホッと一息ついたとき、ウィッグも迷子になるようです。拾う方もちょっと身構える「フサフサ」感。ご自宅までどうぞ忘れずに。

ちゃんと着けてる、はずなのに?【よくあるお問い合わせ編】

最後は、よくご相談いただく内容のご紹介です。つねに美しくウィッグを着けていただくためには、ちょっとしたコツもあります。ぜひ参考になさってください。

★自転車に乗っていて、強い向かい風でウィッグがズレてしまった
脱毛による毛量の変化でウィッグがゆるくなることがあるため、サイズのお直しが必要です。さらにしっかり着けたい場合は、留め具(ピン)を増やすこともできます。

★ウィッグがなんだかニオイます!
一度しみついてしまった汗や皮脂は、ご自宅でのお手入れでは取れにくい場合があります。ウィッグサロン専用の洗浄力の高いシャンプーがありますので、ご購入の店舗にケアを依頼しましょう。

★右と左で髪の長さがなんだか違う?!
ウィッグの着け方が右にズレていたため、右側が長く見えたようです。スヴェンソンでは何度でも正しい着け方をレッスンしています。「あれ?」と思ったら、お気軽にご相談ください。

★ウィッグのえり足が浮いちゃう
ウィッグのえり足が浮いてしまう原因として
①サイズがきつすぎる ②頭皮から出る汗や皮脂が毛に付着して浮いてしまう
が考えられます。サイズがあっているかどうか、ウィッグのお手入れ周期を見直しましょう。

★ウィッグにヘアスプレーをかけすぎて、白く固まった
綺麗なヘアスタイルをキープしたくても、市販のスプレー材はNG。固まってしまった場合は、店舗にお持ちください。ウィッグに負担がかからないスタイリングの仕方もお伝えします。


ウィッグのトラブル事例をご紹介しました。
抗がん剤治療でウィッグを使用する期間は(個人差がありますが)約1年半〜2年程度です。長く使うものだからこそ「相談」「フォローアップ」「アフターケア」のできる専門店で選んでください。

取材協力:スヴェンソン製品管理・技術チーム/レディス スヴェンソン 名古屋サロン

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