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原千晶さんも登場!10/15(土)チャリティイベント開催レポート

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2022年10月15日(土)、医療用ウィッグのスヴェンソンの主催でピンクリボン・チャリティイベントが開催されました。微笑みあり、学びあり、涙あり…9時から11時45分までという限られた時間の中で、オンライン配信ながらたくさんの方にご参加いただきました。
参加者の約半分はがんを経験された方やそのご家族で、イベント終了後のアンケートでは実にさまざまなご感想をお寄せいただいています。
今回はその様子をご紹介&当日のアーカイブ動画をお届けします。

原千晶さんのスペシャルトーク、がん告知〜現在まで

今回のイベントではタレントの原千晶さんによるライブ配信が行なわれました。原さんは子宮頸がん、子宮体がんと、ご自身の2度のがんの経験をもとに婦人科がん患者の会「よつばの会」も運営され、がんの啓蒙活動や悩みを分かち合う活動にも力を注がれています。

タレント 原 千晶さん

原さんが最初のがん(子宮頸がん)の告知を受けたのは30歳のとき。「進行が早いタイプのがんだから子宮をとった方がいい」と医師から言われます。両親や友人、まわりの人から「手術をしてほしい」とお願いされるものの原さんは悩み抜いたすえ、子宮を残す決断をします。

原千晶さんのスペシャルトーク、がん告知〜現在まで

その当時は独身で、将来は子どもを産みたいと思っていたとき。「子宮をとる」という医師の言葉は大きな衝撃でした。
このことについて原さんは「子宮を残したい、という心情的なものもあるけど、子宮頸がんというものをよくわかってなかった」と言います。

原千晶さんのスペシャルトーク、がん告知〜現在まで

2度目のがん(子宮体がん)は35歳のとき。医師と約束した毎月の検診を2年間はしっかり続けたあと、しだいに行かなくなり、まったく行かなくなり2年以上たったときのこと。今度は子宮体がんができ、病巣が広がっていました。「このままでは命にかかわる」という診断のもと、子宮をとる手術、そして抗がん剤の治療を受けることになります。

原千晶さんのスペシャルトーク、がん告知〜現在まで

体験したからこそ感じた心の葛藤、導いた答え、まわりとの関係性など、とても明るくストレートに話してくださる原さんが途中涙する場面も。

今回のスペシャルトークは事後のアンケートでも反響が大きく「言葉がとても心に刺さりました」「優等生タイプ(の患者)ではないお話が聞けて貴重だった」「女性としてすごくわかる」「続編希望」…たくさんの共感コメントとともに、やはり自分の身体に目を向けることの大切さについて実感された方が多かったようです。

前段でご紹介した内容の他にも、病院へ行くまでに起こった具体的な身体の異変や心情、そして「治療で何がいちばん大変だったか」などいくつかの質問にも答えていただいています。ぜひ、こちらのアーカイブ配信で生の声をお聞きください。

原千晶さんのスペシャルトーク、がん告知〜現在まで

管理栄養士×歯科医師による、食と健康の豆知識

食と栄養のスペシャリスト、管理栄養士・佐々木由樹先生とMasselの人気連載『歯医者さんに聞く!がん治療とお口のケア』でもおなじみの歯科医師・高橋なぎさ先生の対談トークも好評でした。

直接的にがんの話ではないにせよ、食べることは健康を守ること。抗がん剤治療の副作用によって起こる吐き気や味覚障害など、食べづらい状況の方に、またそのご家族に少しでもヒントになる情報をお届けできたら、と考えた企画です。
『食と健康の豆知識』をテーマに、10以上の質問にお二人がどんどん答えてくださいました。

管理栄養士・佐々木由樹先生×歯科医師・高橋なぎさ先生の対談トーク

印象的だったのは『野菜ジュースは野菜の代わりになる?』に対する佐々木先生の答え。
野菜そのものを食べたときと野菜ジュースを飲んだとき、栄養価の違いを計算した表を大公開!だいたい同じような数値もあれば、エネルギーやカリウムには大きな違いが。おとなりにいた歯科医の高橋先生も大きく頷かれていました。

歯科医師による、食と健康の豆知識

この他にもがん治療中で体力がない時の調理に便利な冷凍食品の上手な活用や、悩みが多い時期に良質な睡眠をとるために気をつけること、治療中食べられないときの工夫…などなど管理栄養士というプロの立場からの回答満載でした。

歯科医師による、食と健康の豆知識

高橋先生の『歯磨き粉の選び方』に関するお話の中で、いまは歯磨き粉に機能が付加されているものが多く「歯に浸透させたいから、磨いたあとに口をゆすがない」という言葉に「気持ち悪くてちょっとうがいしちゃいました」と苦笑いの佐々木先生。思わず「もったいない!宝を流してる!」と高橋先生からつっこみが。終始和やかなムードですすみました。

歯科医師による、食と健康の豆知識

対談に関するご感想で圧倒的に多かったのは「今日から日常で気をつけられることがいっぱいあった」「わかりやすく、勉強になった」。
この先ずっと使えてためになる『食と健康の豆知識』も下記のアーカイブ配信でご覧いただけます。今日から実践できる豆知識、ぜひチェックしてみてください!

管理栄養士・佐々木由樹先生×歯科医師・高橋なぎさ先生の対談トーク

主催のスヴェンソンについて

最後に今回のチャリティイベントを主催したスヴェンソンについてご紹介します。
スヴェンソンは医療用ウィッグの会社です。全国43店舗でお客様が安心してウィッグをご試着いただけるよう、すべて個室でご案内しています。

主催のスヴェンソンについて

ウィッグの会社ではありますが、お客様のお話をお聞きするなかで治療中のお悩みは決してウィッグだけではないことを感じ、脱毛中の頭皮ケア、頭皮に負担のないグッズ、お客様同士の交流会、そして治療中の生活に役立つ情報としてこのMasselの運営も行っています。

主催のスヴェンソンについて

今回は、自社では初となる、がん患者さんのみならず一般の方へも向けたイベント開催でした。
今まで行ってきた取り組みを通して、患者さんの置かれた状況を知るうち、社会全体でサポートしていくべきでは?と感じたことがきっかけです。制度やサポートが必要だ!と声をあげるのは患者さん本人でも、生きやすい社会を整えていくために、一般の方の理解も得なければ、との思いで開催に踏み切りました。想いを同じくして開催に協力いただいた皆様には感謝申し上げます。

今後もしっかりと患者さんの声に耳を傾け、取り組んでいきたいと思います。
Masselともども、どうぞよろしくお願いいたします!

チャリティイベントの有料コンテンツによる収益の一部は、NPO法人キャンサーリボンズ内「サンクスナースプロジェクト」へ寄付させていただきました。

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