ウィッグの臭いの対策方法|汗や皮脂をケアして防ぐには?

ウィッグの臭いの対策方法|汗や皮脂をケアして防ぐには?

医療用ウィッグ(かつら)は頭に装着するアイテムなので、装着時に自分でも臭いが気になる時があります。もし、臭いが気になるときは、ウィッグの使い方やお手入れを見直してみましょう。ここでは、ウィッグの臭いの主な原因や、臭い対策のポイントをご紹介します。

こまめなケアで、気になる臭いを予防しましょう。

ウィッグに付く臭いの主な原因

医療用ウィッグに不快な臭いが付いてしまうとき、一体どんな原因が考えられるでしょうか。ここでは、普段の生活でウィッグに発生しがちな、気になる臭いの原因をご紹介します。

汗や皮脂

医療用ウィッグの臭いの原因としてまず考えられるのは、使用時に付着した汗や皮脂です。ウィッグは基本的に長時間にわたり着用するため、頭皮から出た汗や皮脂が付いて臭うことがあります。特に、気温や湿度の高い夏場は汗をかきやすいので注意が必要です。たくさんの汗をかいた後、ウィッグのケアを行わないと不快な臭いが生じるおそれがあります。

ウィッグに付く臭いの主な原因

たばこなどの煙

日常的に医療用ウィッグを着用していると、たばこや焼き肉などの煙が付着することがあります。これらの煙の臭いが毛材に付着すると、臭いの原因となることも。一度ウィッグに付いてしまった臭いは、専用のシャンプーで洗ったり、専用の消臭スプレーを吹きかけたりする対策が有効です。

なお、ウィッグによっては、購入時に新品特有の化学製品のような臭いがすることがあります。このような新品ウィッグに特有の臭いは、日陰干しをすると効果的です。半日~1日ほど風通しの良い日陰に置いておくと、気になる臭いが和らいできます。臭い消しにはぜひ陰干しをお試しください。

ウィッグの臭い対策のポイント

医療用ウィッグの気になる臭いを防ぐために、毎日の着用やお手入れで注意したいポイントをお伝えします。ウィッグを清潔かつ快適に着用できるよう、アイテムの正しい使い方をチェックしてみてください。

取り扱い方法を守る

医療用ウィッグは、毛材の種類によって可能なスタイリングやケアの仕方が異なります。たとえば、熱に弱い素材はヘアアイロンの使用を避けるといったように、注意事項を守りましょう。ウィッグを使用しないときは、直射日光が当たらず湿気の少ない場所に、ウィッグスタンドなどにかけて置きます。このとき、ホコリが付着しづらくするために、ウィッグの上からハンカチなどを被せておくのがポイントです。

ガーゼキャップを着用する

医療用ウィッグの内側にガーゼキャップを着用すると、 ガーゼの部分が頭皮の汗や皮脂を吸収してくれます。汗をかきやすい夏場は、予備のガーゼキャップを持ち歩いておくと汗をかいたときに交換できて安心です。

ガーゼキャップ

使用後は毎回ケアを行う

医療用ウィッグの使用後は、専用の消臭スプレーをかけて臭いをケアしましょう。特に頭皮と触れるウィッグの裏側の面の消臭が重要です。消臭スプレーをかけた後は、ブラッシングで毛の流れや形を整えていきます。お手入れが完了したウィッグは、ウィッグハンガーやウィッグスタンドなどにかけて、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。

専用の消臭スプレ

定期的に専用のシャンプーで洗う

医療用ウィッグは、毎日の簡単なお手入れに加えて、定期的に専用のシャンプーで洗浄しましょう。10~20回使用するごとに1回の洗浄が目安です。反対に、ウィッグを洗いすぎると毛材が傷むおそれがあるため、適切なタイミングを守ってシャンプーしていただくことをおすすめします。

シャンプーの仕方(ミックス毛の場合)

1.ウィッグの毛先をとかす

最初に、ウィッグの裏側にあるストッパーをすべて閉じてください。目の粗いブラシを使って毛先から徐々にとかし、毛材の絡みをなくしておきましょう。

ウィッグの毛先をとかす

2.シャンプーでとかし洗いをする

洗面台や洗面器に水を張り、ウィッグ用シャンプーを溶かします。ウィッグのフロント部分を持って、シャンプーを溶かした液に浸しましょう。その後、容器の水を数回ほど入れ替えてすすぎます。

シャンプーでとかし洗いをする

3.コンディショナーで整える

再び容器に水を張って、ウィッグ用コンディショナーを溶かしたら、同様にウィッグを浸しましょう。容器の水を入れ替えたら、最後に軽く1回すすぎます。

4.タオルで水気をふき取る

乾燥したタオルでやさしく包み込むようにして、ウィッグの水分を吸い取ります。このとき、毛材を強くねじったりこすったりしないようご注意ください。ウィッグを傷めるおそれがあります。

5.ブラシで軽くとかし、自然乾燥させる

ウィッグをスタンドにのせて、ブラシでとかします。ヘアスタイルに合わせて、軽くとかすのがポイントです。風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。

ウィッグの臭いは汗や皮脂をこまめにケアして予防しましょう

医療用ウィッグの臭いの主な原因や、臭い対策のポイントをお伝えしました。多くの場合、頭皮から出た汗や皮脂、毛材に付いた煙などが臭いの原因であると考えられます。ウィッグの使用後はこまめにケアを行い、さらには定期的に専用のシャンプーで洗いましょう。

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、直営サロンのスタッフがウィッグのお手入れ方法を分かりやすくご説明いたします。臭いによる不快感を軽減するために、ウィッグのケアについてもお気軽にご相談ください。