ウィッグの種類は何がある?毛材による特徴の違いと選び方

ウィッグの種類は何がある?毛材による特徴の違いと選び方

これから医療用ウィッグを使い始めるなら、どんな種類を選ぶべきでしょうか。医療用ウィッグは、形状や毛材の素材によって、いくつかの種類に分けられます。種類ごとに特徴やメリットなどが異なるため、自分の目的やイメージに合うものを選びましょう。

ここからは、医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンが、ウィッグの種類と選び方についてお伝えします。初めてウィッグを購入する前に、ご紹介する基礎知識をぜひ参考にしてみてください。

ウィッグの主な種類

医療用ウィッグ(かつら)には、どのような種類があるのでしょうか。ここでは、それぞれの特徴や用途、メリットなどをご紹介します。お悩みや薄毛が気になる範囲に合わせてお選びください。

ウィッグの主な種類

オールウィッグとは、頭部全体を覆うタイプのウィッグのことです。メーカーによっては「フルウィッグ」とも呼ばれます。ヘアスタイルの種類は、ロングヘア・ミディアムヘア・ショートヘアなど多数。医療用ウィッグにも、ファッションウィッグのように数多くのデザインがあります。ヘアスタイルの選択肢が豊富で、理想の仕上がりを実現できます。好みの髪型を選んで、自分らしくおしゃれを楽しめるのが魅力です。

そんなオールウィッグの商品には、フルオーダー・セミオーダー・既製品という種類があります。フルオーダーは、髪色・毛量・長さなどをすべて希望に合わせて作る、オーダーメイドのウィッグです。セミオーダーでは、ベースとなるウィッグを選び、カットやサイズ調整によるカスタマイズができます。既製品は、ヘアスタイルが完成した状態で販売されているウィッグです。自分の髪質や雰囲気に合わせて自然な印象に仕上げたいなら、フルオーダーやセミオーダーのオールウィッグをおすすめします。

ヘアピース(ピース)

ヘアピース(ピース)とは、脱毛を部分的にカバーするタイプのウィッグのことです。メーカーによっては「部分ウィッグ」とも呼ばれます。医療用ウィッグの場合、主に抗がん剤治療中の脱毛で地毛をボリュームアップしたいときや、長さを足したいときなどに使用します。また、白髪をカバーしたり、頭の形をキレイに見せたりといった使い方も可能です。部分的に着用できるため、オールウィッグよりも気軽に使いやすいといえます。ヘアピースには、フルオーダーとセミオーダーの種類があります。

エクステ

エクステは、地毛に装着して長さやボリュームを出すタイプのアイテムです。ウィッグを着用するほどではないものの、地毛をボリュームアップしたいとき手軽にお使いいただけます。地毛にある程度の長さがあれば、ショートヘアの方でも装着できます。ファッション用として、ヘアスタイルをチェンジしておしゃれを楽しみたいときにもおすすめです。また、エクステをヘアピースと組み合わせる方法もあります。部分的に長さやボリュームを足すことで、オールウィッグの着用に抵抗を感じる方でも幅広いヘアスタイルを実現できるのが魅力です。

ウィッグの毛材の種類

医療用ウィッグの毛材には、人毛・人工毛・ミックス毛の主に3種類があります。素材により質感が異なるだけでなく、お手入れの手間も異なります。毎日使いつづけることを意識して選びましょう。

人毛

人毛は、天然素材の人毛をウィッグ用に特殊加工した毛材です。光沢やツヤに自然な印象があり、着用したとき地毛の風合いに馴染みやすいといえます。また、基本的に耐久性に優れた毛材として知られています。毛材を傷めないように注意すれば、カールなどのスタイリングも可能です。自分でウィッグをセットしたい方におすすめします。一方で、人毛は人工毛やミックス毛と比べると、やや重たさがあります。キレイな状態で長持ちさせるには、日々のお手入れや定期的なシャンプーが欠かせません。

人工毛

人工毛は、人間の髪の毛に似せて作られた化学繊維からできた毛材です。「ファイバー」とも呼ばれます。人毛と比べると価格帯が低い傾向にあります。また、形状記憶の毛材ならヘアスタイルが崩れにくく、簡単にセットできるのが魅力です。一般的に不自然なテカリがあるともいわれますが、なかには見た目が自然な人工毛もあります。耐熱の毛材であれば、お手入れにドライヤーを使用可能です。静電気が起こりやすいため、ブラッシングにはウィッグ専用のブラシをお使いいただくようおすすめします。

ミックス毛

ミックス毛は、人毛と人工毛を混ぜた毛材です。人毛と人工毛の特徴を併せ持ち、両方のメリットを兼ね備えています。人毛のように自然な見た目で、かつ人工毛のようにヘアスタイルをキープしやすいのが魅力です。軽くて取り扱いやすく、人毛よりも価格帯は低めになります。なお、ミックス毛に含まれる人毛と人工毛の割合は、メーカーにより異なります。ウィッグを購入する際は、人毛と人工毛のそれぞれの良さを引き出すために、配合の割合を確認したうえで商品を選ぶことが大切です。

自然な印象に仕上がるウィッグの選び方

自然な印象のヘアスタイルに仕上げるには、ウィッグの色・サイズ・素材の選び方が重要です。最後に、医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンが、選び方のポイントやおすすめの商品をご紹介します。

医療用ウィッグ

自分に合う色やサイズのウィッグを選ぶ

医療用ウィッグは、サイズが合っていないと不自然に見えやすくなります。既製品の場合は、取り扱いサイズのなかから、自分の頭のサイズに近いものを選びましょう。抗がん剤治療中は、脱毛や発毛による毛量の変化で頭囲が変わるため、サイズ調整に対応できるウィッグを購入すると安心です。

人工皮膚を使用したウィッグを選ぶ

前頭部~つむじ部分に人工皮膚を使った医療用ウィッグを選ぶと、頭頂部の見た目が自然な印象になります。まるで頭皮から髪の毛が生えているような構造の分け目で、自然な見た目になります。座った状態で上からの視線が気になる方は、人工皮膚が採用された商品をご検討ください。

フルオーダーウィッグかセミオーダーウィッグを選ぶ

フルオーダーやセミオーダーの医療用ウィッグなら、自分の希望に合うスタイルを実現できます。デザインの自由度が高いため、抗がん剤治療中もおしゃれにこだわりたい方におすすめです。

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、プロの美容師がお客さまのウィッグにカットとスタイリングを施し、自然な印象に仕上げます。なかでも、ベースとなるウィッグをカスタマイズするセミオーダーなら、フルオーダーよりも短期間でお渡し可能です。店頭の在庫状況にもよりますが、最短で来店当日にお渡しいたします。さらに、治療期間中は無料でサイズ調整ができるため、安心してご利用ください。

自分に合った医療用ウィッグの種類を見つけましょう

医療用ウィッグには、主にオールウィッグ・ヘアピース・エクステの種類があります。ウィッグの毛材は人毛・人工毛・ミックス毛の3種類からお選びいただけます。どの種類を選ぶべきか迷ったら、プロに相談するのもひとつの手です。医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、全国各地の直営サロンでカウンセリングを承っております。どうぞお気軽に経験豊富なスタッフまでお問い合わせください。

なお、当店の医療用ウィッグの価格については、以下の記事で解説しています。お買い求めをご希望の方は、ぜひ参考にご一読ください。

医療用ウィッグの価格相場|オーダーの種類やカバー範囲でどう違う?