医療用ウィッグには、幅広いヘアスタイルの選択肢があります。なかでもロングウィッグは、毛材に長さのあるタイプで、フェミニンなヘアスタイルを叶えられるのが魅力です。エレガントな雰囲気から、上品な可愛らしさを感じる雰囲気まで、お気に入りの髪型に仕上げられます。
ここでは、医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンが、ロングウィッグのお手入れについて解説します。毛材に長さのあるロングウィッグを、きれいな状態でお使いいただくため、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
ロングウィッグの使用後のお手入れ方法
長めのヘアスタイルを叶えられるロングウィッグ。着用した後はそのまま放置せずに、以下の方法で簡単なお手入れを行いましょう。初めに、日頃こまめに行いたいロングウィッグのお手入れ方法をご紹介します。
ウィッグにヘアブラシをかける際は、出来るだけ髪の毛が絡んだり切れたりしないように、最初に毛先からブラシをかけましょう。毛先がとけてきたら今度は髪の毛の中央から、最後に髪の根元部分からブラシをかけてください。
汗のニオイをケアする
使用後のロングウィッグは、内側のネット部分に専用のスプレーをかけて、汗のニオイをケアしましょう。消臭効果のあるスプレーを上手に活用すると、毎日着用する医療用ウィッグをより快適にお使いいただけます。
やさしくブラッシングする
ロングウィッグの汗のニオイをケアした後は、ウィッグスタンドにかけて目の粗いブラシで毛先からとかします。このとき、襟足や額の内側の毛先に少量の水を霧吹きでかけると、摩擦が軽減されるためお試しください。
ブラッシングでは、必ず毛先からとかすのが大切です。ストレートのロングウィッグも、カールのロングウィッグも、同様に毛先からとかしましょう。誤ったケアをすると、毛が抜けたり切れたりするおそれがあります。
また、ブラッシングではウィッグ専用の洗い流さないヘアトリートメントを使うのもおすすめです。もしも毛材が絡んでしまったら、クシの先端部分を使って結び目を少しずつほぐしていきましょう。
カールは毛先からねじる
カールのロングウィッグのお手入れでは、少量の毛束を手に取るようにして、毛先から丁寧にねじりましょう。ウィッグのカールに合わせてねじるのがポイントです。ねじった状態のまま、霧吹きで少量の水を吹きかけてください。カールの状態を崩さないよう手を離したら、そのまま自然乾燥させます。
ロングウィッグの洗い方
日常的にロングウィッグを着用している方は、1週間~10日に1回を目安に水洗いしましょう。定期的に汚れを落とすことで、きれいな状態をキープできます。ここでは、ロングウィッグの洗い方について解説します。
洗うときのポイント
医療用ウィッグは、毎日着用する方も多くいらっしゃいます。しかし、お手入れでは毎日洗っていただく必要はありません。水洗いは1週間~10日に1回の頻度が目安です。あるいは、汚れやニオイが気になったタイミングで洗っても良いでしょう。なお、ロングウィッグのケアには、ウィッグ専用のシャンプーやコンディショナーをお使いください。市販の洗濯用柔軟剤をケアに使用するのはNGです。
手順
1.ロングウィッグを洗う準備をする。
まずは、シャンプー前の準備を行います。洗面器に常温の水を張り、500円玉大の専用シャンプーを溶かします。ロングウィッグは裏側にあるストッパーを閉じて、毛先の絡みを取っておきましょう。
2.ロングウィッグを専用シャンプーで洗う
ロングウィッグのフロント部分を手で持ち、シャンプー水に浸します。目の粗いブラシを使って、毛材を絡ませないよう注意しながら、一方向にとかし洗いをしてください。次に、ウィッグの裏側も洗っていきます。ネット部分についた汚れは、指の腹で軽く押すようになで洗いします。洗い終えたら容器の水を捨てて、清潔な水を溜めましょう。その後、数回の溜めすすぎを繰り返してください。
3.ロングウィッグを専用コンディショナーでケアする
すすぎが完了したら、コンディショナーの用意をします。40℃程度のぬるま湯カップ1杯に、500円玉大の専用コンディショナーを溶かしましょう。そこへ1.5~2Lの常温の水を足して、コンディショナー水を作ります。洗面器にロングウィッグを浸したら、目の粗いブラシで軽くとかしながらなじませてください。一度、容器の水を捨てて、清潔な水で1回の溜めすすぎを行いましょう。
4.ロングウィッグをタオルドライする
清潔なタオルでロングウィッグを包み込み、毛材の水気をやさしく吸い取ります。タオルで毛材を強くこすったり、ねじったりしないようご注意ください。タオルドライ後に、ロングウィッグの襟足部分を手で持ち、2~3回ほど振り切るように水分を飛ばしましょう。毛材が根元から立ち上がります。
5.ロングウィッグを乾燥させる
ロングウィッグをウィッグスタンドに乗せたら、目の粗いブラシで髪の根元から軽くとかしてスタイルを整えます。ウィッグスタンドは、毛材の長さに対応できるようロング用の製品をお使いください。カールやウェーブのヘアスタイルでは、毛流れに沿ってとかすのがポイントです。この状態でウィッグを自然乾燥させます。
6.仕上げのお手入れをする
ロングウィッグがしっかりと乾燥したら、最後の仕上げです。万が一、ウィッグに癖がついてしまったら、霧吹きで水を吹きかけてヘアスタイルを整えましょう。このとき、ウィッグ専用のスプレーがあると便利です。髪の表面全体と、うなじ部分につけることで静電気を抑え、ツヤが出ます。スタイリングの仕上げにお使いいただけます。
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ロングウィッグの管理の仕方
取り外したロングウィッグは、ヘアスタイルが崩れないよう配慮しながら、ご自宅の風通しの良い場所で保管しましょう。最後に、大切なロングウィッグを長くお使いいただくための、正しい保管方法について解説します。
ウィッグスタンドやマネキンにかける
使用後のロングウィッグは、ロング用のウィッグスタンド(ハンガー)にかけて保管しましょう。毛材の長さに適したロング用のスタンドを使うと、ウィッグの形やヘアスタイルが崩れにくくなります。ロングウィッグは特に長さがあるため、マネキンをスタンドとして使うのであれば、一定の高さのあるものを使うのがおすすめです。ロングウィッグをかけたら、上からハンカチなどをかぶせておき、ホコリが付着するのを防止しましょう。
風通しの良い場所に置く
ロングウィッグを保管する場所として適しているのは、風通しが良い屋内の日陰です。反対に、直射日光が当たる場所や、湿度が高い場所などにはウィッグを置かないようお気をつけください。保管方法によっては、日焼けでウィッグを傷めたり、湿気で毛材がうねったりする原因となります。
ロングウィッグのケアは専門店レディススヴェンソンにおまかせ
今回は、ロングウィッグのお手入れ方法をお伝えしました。ロングウィッグは毛材に長さがあるので、ご自宅でのケアや管理に関してお悩みの方も多いのではないでしょうか。ロングウィッグのお取り扱いで気になることは、どうぞお気軽にレディススヴェンソンの直営サロンへご相談ください。
医療用ウィッグのためのサロンでは、ウィッグのシャンプーやスタイリングなどの施術が可能です。専門のスタッフが手掛けることで、きれいに仕上がるのがうれしいポイント。ロングウィッグの傷みやスタイルの崩れが気になってきたときにもおすすめです。医療用ウィッグにまつわるお悩みがあれば、ぜひ専門店のレディススヴェンソンへおまかせください。