
【がん治療中の夏】失敗しない!快適&おしゃれな医療用帽子の選び方
目次
がん治療、とくに抗がん剤治療が始まると、身体の変化に戸惑いや不安を感じることが多くなります。
なかでも、夏の強い日差しやじっとりとした汗は、脱毛によってデリケートになった頭皮に大きな負担となりかねません。
帽子をかぶるにしても「どんな帽子を選べばいいの?」「いかにも『病人』のような見た目になるのは避けたい」そんなお悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、夏を快適に、そしておしゃれに乗り切るための医療用帽子の選び方を徹底解説します。
あなたに最適な帽子を見つけて、暑い夏を少しでも心地よく乗り越えましょう。
失敗しない!夏の医療用帽子の選び4つのポイント
では、具体的にどんな帽子を選べば良いのでしょうか。
世の中にはたくさんの帽子があふれており、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
これからお伝えする4つのポイントを押さえれば、きっとあなたにぴったりの一枚が見つかります。
【素材】肌にやさしく涼しい素材を選ぶ

がん治療中の肌はデリケートな状態になっており、普段なら何ともない刺激にも反応することがあります。
そのため、頭皮に直接触れる帽子の素材選びは、最も重要なポイントの一つです。
● オーガニックコットン
とくに肌が敏感な方、自然な風合いを好む方におすすめです。
オーガニックコットンは、化学肥料や農薬を極力使わずに栽培された綿。低刺激で吸湿性が高く、やさしい肌触りが魅力です。繊維の間に空気が含まれるため、通気性が良く、汗をかいてもすぐに乾きやすいので夏の帽子の素材に適しています。
● 竹レーヨン
肌触りの良さを重視する方や、ひんやり感が欲しい方におすすめです。
竹レーヨンは、竹を原料とした再生繊維。シルクのようになめらかな肌触りで、ひんやりとした接触冷感と高い吸放湿性を持ちます。竹を溶かして繊維が作られているので、抗菌や消臭にも優れています。
● 接触冷感素材
暑がりで汗をかきやすい方や、アクティブに動く方におすすめです。
接触冷感素材は、触れるとひんやりと感じる化学繊維。熱を素早く逃がし、暑い日でも快適な着け心地をキープします。やや硬く、サラサラした肌触りで肌にまとわりつきにくく、汗をかいても不快感を軽減できます。
● メッシュ素材
とにかく蒸れを防ぎたい方や、屋外での活動が多い方におすすめです。
メッシュ素材は、網目状の生地で通気性が抜群。帽子の裏地や一部分に使われることが多く、蒸れを効果的に逃がします。軽い素材が多く、汗をかいても乾きやすいのが特徴です。
まずは肌触りを確認し、ご自身が最も心地よいと感じる素材を選ぶことが大切です。できれば試着して選ぶとサイズ感や着け心地も確認でき安心です。
【機能性】UVカット・通気性・吸湿速乾はマスト

夏の帽子は、おしゃれなだけでなく「身体を守るアイテム」としての機能性が欠かせません。
商品を選ぶ際には、以下の機能が備わっているかチェックしましょう。
● UVカット機能
紫外線から頭皮を守る最も重要な機能です。商品のタグに「UVカット率99%以上」や、紫外線保護指数を示す「UPF50+」といった表記があるか確認しましょう。
● 通気性
帽子の内側に熱や湿気がこもるのを防ぎます。帽子の裏地にメッシュ素材が使われていたり、生地自体が薄手で風を通しやすいものを選びましょう。
● 吸湿速乾性
かいた汗を素早く吸い取り、すぐに乾く機能です。汗によるべたつきや、汗が冷えたことによる体温の低下を防ぎ、快適さを保ちます。
● 抗菌防臭加工
汗をかきやすい夏は、雑菌の繁殖によるニオイも気になります。抗菌・防臭加工が施されていると、清潔さを保ちやすくなり安心です。
これらの機能は、治療中のデリケートな体を快適に保つために、どれも重要な役割を果たします。夏用の医療用帽子を購入する際は、商品紹介や取扱説明書をよく読んで購入しましょう。
【デザイン・形状】外出時や室内などのシーンで使い分け

一日中同じ帽子をかぶり続けるのではなく、シーンに合わせて帽子を使い分けることで、快適さとおしゃれ度は格段にアップします。
生活シーンに合わせた帽子の選び方を見てみましょう。
● つば広ハット/キャスケット
日差しをしっかり遮断でき、顔や首筋の日焼け対策も万全です。お買い物や通院など、日中の外出時に最適です。
● ニットキャップ/ワッチ
軽くてフィット感があり、ファッションに合わせやすいのが魅力。室内で過ごす時やちょっとしたお出かけまで幅広く活躍します。
● バンダナキャップ/ターバン
室内でのリラックスタイムや就寝時にぴったり。締めつけが少なく軽やかな着け心地で、敏感な頭皮をやさしく保護します。
たとえば、外出時はUVカット機能のあるつば付きの帽子、帰宅後はリラックスできる薄手のキャップに着替えるといった工夫がおすすめです。
数種類を揃えておくと、使い分けだけでなく気分によって変えることができ、毎日の生活がより豊かになります。
【フィット感】締めつけないストレスフリーなものを

デザインや素材が良くても、サイズが合わず着け心地が悪い帽子は結局使わなくなってしまいます。
とくにがん治療中は、わずかな締めつけでも頭痛や不快感の原因になりかねません。
サイズ選びでは、以下の点を必ずチェックしましょう。
● 頭のサイズの測り方
布製のメジャーを用意して、眉毛の少し上と後頭部の一番出っ張っている部分を通るように頭囲を測ります。その数値に1~2cmほどプラスしたものが、ゆったり被れるサイズの目安です。
布メジャーがない方は、上記の工程と同じように頭囲に紐を巻き、交差する地点で紐をハサミで切り、紐の長さを測ると頭囲が分かります。
● 試着時のチェックポイント
締めつけ感があると頭痛に繋がったり、帽子のフチの部分が皮膚にあたって炎症を起こしやすいため、着け心地を確認します。耳やこめかみが痛くならないか、深さは十分かをチェックしましょう。生え際やもみあげ部分をしっかりカバーできる深さが理想です。
● サイズ調整機能の有無
頭のサイズは一人ひとり違います。帽子の内側にフィット感を調整するための紐やゴムが付いている帽子は、フィット感を高められるので大変便利です。
通販で購入する際は、サイズ表記をよく確認し、レビューなども参考にすると失敗が少なくなります。
【シーン別】おすすめ夏の医療用帽子5選
選び方のポイントがわかったところで、ここからは具体的なおすすめ帽子をご紹介します。
レディス スヴェンソンが自信を持っておすすめする、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムばかりです。
ご自身のライフスタイルに合わせて、ぴったりの一枚を見つけてみてください。
【夏のお出かけに】外出が楽しくなるおしゃれなデザイン
治療中でも、おしゃれ心は忘れたくないものですよね。
いかにも「医療用」という見た目ではなく、ファッションの一部として楽しめる帽子をご紹介します。
● がん治療中だからこそ紫外線対策は万全に「遮光ツバ広ハット」

遮光ツバ広ハット
顔からうなじまでしっかりカバーする、多機能で涼やかなUVワイドハット。
襟足部分は長めのフリルがついていて、背後からの日差しも安心です。大きめのツバを目深にかぶることで、日差しのカバーだけでなくる眉毛の脱毛も目立たなく見せることができます。内側部分はネット素材で通気性抜群。暑い夏のおでかけを快適に過ごせます。
フリルがひらりと風に翻るエレガントなデザインで、ワンピースにもカジュアルな服装にも合わせやすいのが魅力です。
● 手軽にかぶってサッとお出かけ「カットソーキャス」

カットソーキャス
頭皮にあたる内側はひんやり接触冷感素材で、汗をかいてもサラッと感が続く目深にかぶれるキャスケット。
シンプルでゆったりしたデザインで、男女ともにお使いいただけます。顔周りがすっぽり包み込まれるため、メイクが面倒な日や薄めのときも安心。風の強い日や自転車に乗るときも安心して着用できる飛び防止用の紐をつけるループがついています。ひんやり気持ちいい接触冷感生地は、ネットに入れて洗濯機で洗濯OK。汗をかきやすい夏に嬉しいポイントです。
● 夏のお出かけの救世主「髪付き帽子Lunaヘアー」

Lunaヘアー ミディアムⅡ
インナーキャップに毛材を取り付けた便利なアイテム。
商品自体はちょっと不思議な見た目ですが、上から帽子をかぶると…自然な見た目に変身!お好きな帽子と組み合わせを楽しむことができます。
髪の長さはショート、ミディアム、ロングの3種類から選べます。
家の近くのスーパーへ、友人とランチへ…ちょっとした予定も特別なイベントも、お出かけ先や気温に併せてお気に入りの帽子を選びましょう。ウィッグの上から帽子を着けたくないときは、髪付き帽子が便利です。
【室内や眠るときに】リラックスタイムに頭皮を守る薄手の帽子
外出時だけでなく、お家で過ごす時間や眠っている間も、頭皮のケアは大切です。
室内での着用に最適な、ストレスフリーな帽子をご紹介します。
● 縫い目なしで肌にやさしい「コットンパヴェ」

コットンパヴェ
薄い生地で肌当たりの良い室内用帽子。
ベーシックな形でも立体的な柄がアクセントに。「脱毛中に帽子をかぶると頭の形がハッキリでてしまい気になる」とお悩みの患者さんの声で、ゆったりしたデザインになっています。綿100%でデオドラント加工がされているので、1年中どんな季節でも気軽にかぶることができます。カラーバリエーションも豊富で、色違いで添えろえる方も。
● より質のいい睡眠へ「オーガニックコットンボーダーシャロット」

オーガニックコットンボーダーシャロットN
やわらかいオーガニックコットン生地が頭皮をやさしく包む就寝用帽子。
マシュマロのようなふわふわの肌当たりが睡眠をサポート。就寝中の汗を吸収し、エアコンの冷えから頭皮を守ります。薄くて通気性も伸縮性も抜群。頭にやさしくフィットするカジュアルなデザインで、年齢性別問わず人気があります。
入院時や自宅で過ごすときに最適な室内用帽子。
着け心地もデザインもお気に入りの帽子を選んで、リラックスして過ごしましょう。
夏の帽子ケアと快適に過ごすためのQ&A

お気に入りの帽子は長く快適に使いたいですよね。
ここでは、夏によくある質問をQ&A形式でまとめました。
Q1. 汗をかいたらどうする?帽子の洗濯・お手入れの基本
汗や皮脂は放置せず、こまめに洗濯するのが基本ですが、お手入れの仕方は帽子によって異なります。まずは何よりも先に、帽子についている洗濯表示や販売店の案内を確認することが大切です。
汗をそのままにしておくと、雑菌が繁殖してニオイや頭皮トラブルの原因になります。
以下の手順でやさしくお手入れしましょう。
- 洗面器にぬるま湯とおしゃれ着用の中性洗剤を溶かします。
- 帽子を浸し、生地を傷めないようにやさしく押し洗いします。
- 十分にすすいだ後、清潔なタオルで挟んで水気を取ります。
- 形を整えて、風通しの良い日陰で平干し、または吊り干しします。
洗濯機を使用できる帽子の場合は、必ず洗濯ネットに入れ、デリケート衣類用のコースを選びましょう。
Q2. 帽子はウィッグの上からでもかぶれる?
基本的にウィッグの上からでも帽子をかぶることはできます。ウィッグの日焼け防止にも有効です。
ただし、ウィッグのスタイルが崩れてしまうことがあるので、自然な見た目にしたい場合は髪付き帽子などの活用がおすすめです。
ウィッグの上から帽子をかぶる時は、いくつかの対策が必要です。
● 蒸れ対策
ウィッグと帽子の重ね着は、どうしても蒸れやすくなります。
通気性の良い帽子を選んだり、室内では帽子を外してこまめに換気するようにしましょう。
● 帽子のサイズ選び
ウィッグのボリュームを考慮し、上からかぶる帽子を普段より少し大きめ~ゆったりサイズの帽子を選ぶと、締めつけ感がなく快適にかぶれます。
夏はもうすぐ!自分にぴったりの医療用帽子で快適に過ごそう
がん治療中の夏の帽子選びについて、ご紹介してきました。
夏用の医療用帽子を選ぶときは「素材」「機能性」「デザイン」「サイズ感」の4つのポイントを押さえることが重要です。
医療用ウィッグのレディススヴェンソンが運営する、副作用ケアの総合通販PreSta(プレスタ)などの専門店を活用して、ご自身に最適な一枚を選びましょう。
帽子は、ただ脱毛を隠すためのものではありません。
夏の強い日差しからあなたを守り、おしゃれの楽しみを与え、自信を持って毎日を過ごすための心強い味方です。
あなたが選んだ素敵な帽子は、がん治療中で俯きがちな目線を、きっと上へと向けてくれるはず。顔と気分をあげて、この夏を乗り越えていきましょう。