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【連載】めぐる季節のココロとカラダ 〜季節の変わり目ケア・春編〜

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朝目覚めたとき空気のやわらかさに、春を感じる季節となりました。明るい時間が長くなってうれしい反面、この時期はなんだか調子が…という方も多いのではないでしょうか。春は大きく身体が変化するので、体調を崩しやすい時期です。この季節を上手に乗り切ることが、1年の体調をうまく保つコツ!日々の暮らしの中でゆるゆるケアしながら、冬から春へ身体をスイッチしていきましょう。

一年でいちばん身体の変化が大きい春を、どう過ごす?

「立春」を過ぎると、身体は新しい季節へと準備を始めます。というのも冬の時期は身体の中に熱をためようとぎゅっと固くなっていた状態だったのが、春になり気温の上昇とともに熱を放出しようとゆるみ始めるから。一年の中で身体がいちばん大きく変わる時期で、体調も崩しやすくなります。冬の身体から春の身体に変化していくとき、という意識を持ちながら生活していきましょう。そのためにまず、「早寝早起き」「普通寝早起き」を心がけてください。早起きすることで春のリズムを取り入れやすくなります。

寝起きの女性

もう一つ気をつけたいのがアレルギー反応です。「花粉症」や「PM2.5」などアレルギー反応が出やすいアレルゲンが増えます。コロナ禍なのでマスクはつけているかと思いますが、布マスクよりも不織布マスクの方が、アレルゲンを防いでくれる効果が高いようです。できれば不織布マスクをつけるようにしましょう。

 

上手に身体を「目覚め」させる3つのケア

1、ねじりポーズで内臓をリフレッシュ

身体の中で大きな役割をもつ内臓も、冬モードから春モードへ活性化させていきたいものです。そこで「ねじる」というポーズを取り入れてみましょう。

ストレッチ

① 椅子に浅く腰掛け、両足を床につける

② 背筋をのばし、胸の前で手を合掌する

③ そのまま上半身を前に倒しながら、左にカラダをねじり、右肘を左の太ももにつける

④ ねじったままで大きく深呼吸を5回

⑤ 深呼吸が終わったら、ゆっくり②まで戻り、反対も同じように行う
1日2回、朝晩にやると、内臓から背中にかけての血流がアップします! 

2、寝たままストレッチ&深呼吸でエネルギーON

朝起きたときに、寝たまま手足を大きくのばし、同時に深呼吸をしましょう。自律神経の調整とともに、全身の筋肉をリラックスさせながら、エネルギーを身体全体に行き渡らせることができます。毎朝ストレッチ&深呼吸を続けることで、日中アクティブに過ごすことができ、ストレスも感じにくくなります。

ストレッチをする女性

① 目覚めたら、手と足を開き、X字になります

② そのまま目を閉じて、鼻から大きく息を吸い、肺が膨らみを感じましょう

③ ゆっくり口から息を吐きながら、指先、足先までエネルギーが到達するのを感じましょう

④ 3回ほど続けたら、目を開けます。

また春の季節は筋肉がエネルギーを蓄える時期から発散する時期にチェンジしようとするため誤作動が起こりやすい時期です。そのため寝起きや動き始めにふくらはぎなどがつりやすくなります。朝のストレッチ&深呼吸で、筋肉をリフレッシュさせれば誤作動も少なくなりますよ。

3.目を温める

中医学では春に活発に働く内臓は「肝(かん)」です。ほぼ肝臓と同じようなものと思ってください。「肝」は目にも関係しているため何だか奥が凝っている、しょぼしょぼしやすい、充血しやすい…春になると急に目の不調を感じることが多くなります。そんなときにおすすめなのが「目を温める」ことです。簡単に目を温める方法をご紹介しますので、ぜひトライしてみてくださいね。

タオルで目を温める女性

① 濡れたタオルを軽くしぼり、電子レンジで1分ほど加熱します

※タオルの厚さや大きさによって、加熱時間は異なりますので目安としてお考えください。

② ホットタオルができたら、広げて熱くない程度に冷まします

③ 軽く冷ましたタオルを目の上に10分ほど置きます

④ タオルを取る前に、目の上にやさしく手を置き、圧をかけます

直接、お顔にタオルを置くのがイヤな場合は、袋やラップで包んで使用しても大丈夫です。またホットアイマスクなどを利用するのもおすすめです。

 

「酸」「辛」「甘」味は“少なめ“に、タンパク質は“多め“に

お伝えしたように春は「肝」の季節です。「肝」は怒りにも関連する場所。ストレスを感じやすく自律神経が不調になりやすいこの時期は、「肝」の働きを助ける「酸」味のあるものを少しだけ摂りましょう。そこに「肝」の気の巡りをよくしてくれる「辛」味と、「肝」の働きすぎをおさえてくれる「甘」味を。ネギやにんにく、にらなども「辛」味に入り、この時期おすすめですが、刺激が強いのでいずれも春は“少しだけ“がポイントです。

健康的な食事を作る女性

またこの時期は1年を乗り切るために筋肉のケアも大切。そのためにはタンパク質を“多め“に摂るように心がけてください。植物系、動物系は問いません。豆腐や卵などは手に入りやすく、調理もしやすいので冷蔵庫に常備しておきたいですね。メニューとしてはニラ玉や、肉豆腐などが摂り入れやすいですよ。もちろん、プロテインでタンパク質を補えるなら、それでもOKです。

この時期は「肝」気が高まり過ぎているために、身体がアルコールに弱い状態です。お酒が好きな方は、どうか控えめに!

 

2021年もいよいよ春です。ようやく温かい日差しが感じられる日が多くなってきました。コロナ禍で外出がなかなかできない状況ですが、庭に出たり、ストレッチしたりと気分転換をしながら、冬からの春への身体の変化を観察してみてください。日々ゆったり過ごすように心がけ、あせらずのんびり春に合わせたカラダとココロの養生を!

サクラにとまる小鳥

 

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