暖房器具とともに加湿器が大活躍してくれる季節、今年はウィルス対策のニーズも拡大しています。しかし、加湿器は置き場所や使い方によっては十分な効果を発揮できないことをご存知でしょうか。間違った使い方をすると故障やトラブルの原因にもなりますので、空気の乾燥がますます気になるこれからの時期、加湿器を効果的に安心して使うためのコツを確かめておきましょう。
加湿器の置き場所、部屋のどの位置がおすすめ?
加湿器は、どこにおいても同じ効果が得られるわけではありません。効率よく使用するためには、置き場所にも注意が必要です。おすすめは次の2つの場所。ご自身のお部屋はいかがでしょう?
【おすすめの場所①】部屋の中央
「生活の邪魔にならないように」「部屋をスッキリ見せたい」という理由で、加湿器を部屋の隅に置いていませんか?隅の方に置いてしまうと水蒸気が広がりにくく、室内全体に行き渡りません。
効果を最大限に得るためには、リビングや寝室など部屋の種類にかかわらず、なるべく中央に置きましょう。ど真ん中に置くのが現実的ではない場合、前方を遮らないような配置がおすすめです。また、床ではなく棚やテーブルに乗せたり窓際から離したりすると、より高い効果が得られます。
【おすすめの場所②】エアコンの吸入口付近
エアコンも同時に使用する場合は、吸入口付近もおすすめです。この場合、湿った空気がエアコンを通して拡散されるため、室内全体に行き渡ります。エアコンの下付近に置き、水蒸気が吸入される場所を探してみましょう。
ただし、エアコンの風が直接当たる場所に置くと、センサーが誤作動を起こすことがあります。適切な湿度を保てなくなってしまうため、置く場所には十分注意が必要です。
加湿器の置き方・使い方のチェックポイント
置き方や使い方を間違えると十分な効果を得られないばかりか、故障やカビなどトラブルの原因となります。そこで、使用上のチェックポイントを3つご紹介します。
【ポイント①】置き場所を調整して結露・カビ予防
置き場所は部屋の中央やエアコンの吸入口付近がおすすめです。それが難しい場合でも窓際や壁際に置くのは避けましょう。空気が冷えている窓際は、センサーが誤作動したり水蒸気がすぐに結露することがあります。また、壁際に置くと水蒸気が壁に当たり続けるため、カビが発生することも考えられます。
さらに、水蒸気の吹き出し口が低すぎるとこちらも誤作動や結露の原因となってしまうため、床から30センチ以上の高さになるように設置しましょう。とくに小型の場合は、効率面からもデスクや棚の上に置くのがおすすめです。
【ポイント⓶】まわりに置いてあるものにも気を付けて
テレビやパソコンなど精密機械の近くに置くと、水蒸気が当たって故障の原因となることもあります。また、材質によっては家具を傷めてしまったり紙類がふやけてしまったりすることも。デスクに置いてもかまいませんが、水蒸気が直接当たる部分には何も置かないようにしましょう。とくにパソコンやスマホなどの電子機器、ケーブル類やアダプターなどの周辺機器からは離してください。まわりのものには十分注意しましょう。
【ポイント⓷】寝る前に加湿器の電源をオフに
喉や肌の乾燥を防ぐため、電源をONにしたまま寝ている方もいるのではないでしょうか?
就寝時は電源をオフにするか、タイマー機能を使って自動的にOFFになるようにしておきましょう。就寝中も付けっぱなしにすると、湿度が高くなりすぎて不快感やアレルギー症状、カビなどのトラブルを招きます。とくに暖房を消して寝る場合は、温度の低下に伴い飽和水蒸気量も減っていくため、結露ができやすくなります。
安全かつ効率的に使うためには、部屋の中央やエアコンの吸入口付近、床から30センチ以上の場所に置くこと。また、結露や誤作動などのトラブルを避けるため、窓際や壁際、精密機器の近くに置くのは避けていただければと思います。これからの季節、活躍の場が増えるアイテムですが、正しく使うことで、より高い効果が期待できますよ。