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8月5日は「はっ(8)こう(5)」にちなんで、発酵の日。
味噌や醤油、甘酒…昔からある食品ながら、栄養価の高さや健康調整機能からあらためて注目されています。「身体によさそう」とわかっていても、日々の暮らしのなかで発酵食品を取り入れにくかったり、あるいはパターンが決まったりしていませんか?今回は手軽でおいしく、そして新しい発酵食品を展開している「キッコーマンこころダイニング」の茶谷良和さんにお話を伺いました。
*お話を伺ったのはこの方*
しょうゆのトップブランド、キッコーマンで営業とマーケティングの経験を経て2018年「キッコーマンこころダイニング」を立ち上げる。「発酵のあるくらし」をコンセプトに、こころとからだがととのう発酵の商品や情報を提供している。
発酵食品としてのしょうゆの魅力
健康への関心や発酵食ブームもあり、さまざまな発酵食品が注目されています。
キッコーマンは皆さんもご存じの通り、しょうゆの老舗。しょうゆも発酵食品ですが、甘酒や味噌ほど注目されにくいというか…日常的に使う調味料というイメージが強いと思います。
身近な調味料であるしょうゆですが、発酵食品としての可能性とおいしさを知っていただきたい!という思いで「こころダイニング」を立ち上げました。
たとえば「しょうゆもろみ」。これは大豆と小麦に麹菌を合わせてつくったしょうゆ麹に、食塩水を加えたもので、発酵・熟成させたもろみを搾ってしょうゆをつくるのですが、この「しょうゆもろみ」自体にもうま味が凝縮されています。これまではしょうゆのつくり手だけが知っているおいしさでしたが、ぜひ皆さんにもお届けしたいと思い商品化しました。
フライパンで豚肉をこんがり焼いたあと仕上げに絡めたり、味付け煮卵をつくるときタレの隠し味にプラスしたり、独特の風味とコクで料理に奥行きが生まれます。
こころダイニングでは「しょうゆもろみ」をベースに、現在では「しょうゆの実」や「サクサクしょうゆアーモンド」など、メディアでも取り上げられる人気商品を展開しています。
腸内環境が整って身体が「変わる」体験を伝えたい
こころダイニングを運営している私自身も、発酵食品で「変わる」体験をしたひとりです。
もともと食事は和食が中心で、発酵食品もそこそこ摂ってはいましたが、会社でバリバリ遅くまで働き、飲みに行く生活をしていた30代、気づいたら学生時代より10kg太ってお腹もぽっこり出ていました。週に3日はお腹の調子も悪く、健康的な腸の状態ではなかったですね。
50歳を過ぎてこころダイニングの事業を始めることになり、発酵と腸内環境について学びました。そこで健やかさの鍵となる腸内環境を整える食べものを毎日しっかり摂っていくことが大切だと知り、玄米、納豆、みそ汁を積極的に摂る生活を始めました。今でも朝食にこの3点は必ず食べています。
1週間くらいすると腸内環境が変わってきたのかお腹の調子も徐々によくなり、1ヶ月経ったころにはかなり変化を感じました。おみそ汁にきのこや海藻類を入れて食物繊維をプラスしたり、毎日飽きずに食べるための工夫を考えたり、意識的に食事を変えるようになると、体重もお腹も学生時代に近い状態まで戻ったのです。
もちろん今でも外食したり、飲みにいったり、ストレスを受けることはあります。けれど腸内環境自体が強くなったのか、体重も体調も安定しています。
より詳しい内容は、こころダイニングHP「読みもの」でご紹介しています。
「腸がキレイになって学生時代の体形に戻った!」
「幸せホルモンをふやす食べものは?5つの腸活ごはん」
料理セミナーで発酵調味料の使い方を発信
「しょうゆもろみ」も「サクサクしょうゆアーモンド」も新しい調味料なので、ご家庭でどうやって使えばいいか、そして季節の食材とどのように合わせればよりおいしくなるか、をお伝えするために毎月、吉祥寺のアンテナショップで薬膳料理セミナーを開催しています。
薬膳というと、鍋でぐつぐつ…というイメージをもたれる方もいるかもしれませんが、こころダイニングでご提案しているのはフレンチスタイルの薬膳料理。薬膳の考え方は季節の食材が持つ力を組み合わせて身体をメンテナンスしていくことなので、食材にポイントを置いて発酵調味料とフレンチの調理技術や盛り付けでかんたんに作れるようにしています。
フレンチと聞くと敷居が高そうですが、メインは食材と発酵調味料の組み合わせなので調理はシンプルでかんたんです。発酵調味料を使うことで食材のおいしさを引き出し、味がまとまるので皆さん驚かれます。
8月の料理セミナーは「夏バテに…元気を取り戻す!」をテーマにメニューを考えています。
がん治療中の食事に!発酵食品を使ったレシピ
がん治療をされている方は、食が細くなり充分な栄養を摂るのが難しいときや、体調が悪く家族の食事を用意するのが辛い場合もありますよね。
今回はこころダイニングでもとくに人気の発酵食品を使った、野菜をたっぷり摂れるレシピを2品ご紹介したいと思います。
こちらは店舗で薬膳料理セミナーをお願いしている村岡奈弥先生に考えていただきました。
蒸すことでキャベツのうまみを逃がさない
モリモリ食べるサクサクの蒸しキャベツ
(材料)
・キャベツ
・オリーブオイル
・塩
・ポン酢
・サクサクしょうゆアーモンド
①キャベツは食べやすい大きさにザク切りにする(芯は外して小分けにする)
②キャベツを立ててお鍋に入れ、塩をひとふりする
③お鍋の底を覆う程度に水を入れ、オリーブオイルをさらっとまわしかける
④4分程度蒸し煮する(強火→弱火)
⑤器に盛り、ポン酢→「サクサクしょうゆアーモンド」をかけて完成
お米も野菜もタンパク質も摂れて、おもてなし料理にもなる鮮やかさ
糀入りもちもち玄米サラダ
(材料)
・ベビーリーフ
・冷凍枝豆(お豆だけのもの)
・お好みの野菜(いんげん、おくら、パプリカ、サラダ菜、大葉、えごまの葉など)
・ホタテ缶(ツナ缶でもOK)
・糀入りもちもち玄米
・サクサクしょうゆアーモンド
・お酢
①「糀入りもちもち玄米」は温めて、半分をボウルに入れる
②別のボウルでホタテ(汁ごと)、「サクサクしょうゆアーモンド」、お酢を合わせ、①に混ぜる
③枝豆、いんげん、パプリカ、も②に混ぜる
④お皿に(軽く塩をふった)ベビーリーフを敷き、その上に③をふわりと盛り付ける
⑤仕上げにえごまの葉を飾り、完成
=レシピで登場した発酵食品=
サクサクしょうゆアーモンド ¥930(税込)
Massel編集部でも大人気!トッピングするだけで、料理がぐんとおいしくなる新食感調味料。
もろみを配合したフリーズドライしょうゆ味のアクセントに、ローストアーモンド、フライドオニオン、フライドガーリックをプラス。こころダイニング、開店以来不動の人気ナンバー1商品です!
※歯ごたえがある商品です。がん治療中で口の中に炎症がある場合はご注意ください
糀入りもちもち玄米 3食 ¥900(税込)
レンジで2分温めるだけ!糀のうまみをプラスしてもちもち食感が特長。
栄養豊富な宮城県のブランド米「金のいぶき」使用。玄米の食感が苦手という方、玄米に興味があるけどまだ試したことのない方へおすすめ。和食にも洋食にもよく合います!
こころが「ほっ」とする食卓のお手伝いをしたい
忙しくて余裕がないと、どうしても食事はおなかをふくらませるだけのものになりがちです。慌ただしい日々のなかでも、こころが「ほっ」とする食卓のお手伝いをしたい、そんな思いを「こころダイニング」というブランド名に込めました。
食べることは本来、楽しく豊かな時間だということを、発酵食品のおいしさとともにこれからも届けていきたいと思っています。ぜひ一度、吉祥寺のアンテナショップへ遊びに来てください。
吉祥寺店 発酵調味料と牛肉の和風煮込みランチ (季節でメニューはかわります)
発酵のある暮らし こころダイニング吉祥寺店
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-5
TEL:0422-23-0071
営業時間:11:00〜19:00(年末年始を除く)
ホームページ:https://cocoro-dining.co.jp/
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