抗がん剤治療中の脱毛は、シャンプー時に抜ける量が多く「シャンプーをするのが怖い」というお声をよく耳にします。しかし、だからと言って洗う回数を減らすのはNG。脱毛中こそ清潔に保ち、頭皮や髪のトラブルを回避しましょう。
今回は、敏感な頭皮にやさしいシャンプーの選び方や、刺激の少ない洗い方をご紹介します!治療中や治療後に適したシャンプーもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
敏感になった肌へ、低刺激シャンプーの選び方
抗がん剤治療中は、乾燥や脱毛による刺激で頭皮が敏感になります。治療後に健康な髪が生える「よい土壌」を作るためにも、シャンプーはデリケートなこの時期にふさわしいものを使いたいですね。選び方について3つのポイントにまとめました。
1. 泡タイプのシャンプーが便利
脱毛時には、どうしてもシャンプーが泡立ちにくくなります。始めから泡で出てくるシャンプーなら、頭皮への負担が少なく、泡立て時に髪が絡まる心配もありません。泡タイプのシャンプーが手に入りにくく、液体のシャンプーで洗う場合は、手のひらでよく泡立ててから使いましょう。
2. しっとり仕上がる低刺激タイプがおすすめ
敏感な頭皮には、アミノ酸系や石けん系のシャンプーがよいでしょう。洗浄力が穏やかで、洗いあがりがしっとりします。刺激が強いものが多い高級アルコール系は避けましょう。
3.無添加の表示について
無添加の表示がついたシャンプーは、その言葉だけでやさしそう!と感じてしまいますが、どの成分が無添加なのか確認することが大切です。例えば「パラベン」「サルフェート」「鉱物油」「着色料」などは、頭皮に刺激を与えやすい成分です。まず目安としてこれらが無添加かどうかチェックしてみてください。
ちなみに、よく目にする「ノンシリコン」という言葉ですが、そもそもシリコンとは髪を滑らかに仕上げる成分です。すすぎが足りず、頭皮にシリコン成分が残ってしまうと荒れる原因になることから、近年ではノンシリコンシャンプーの人気が高まっています。
髪と頭皮をいたわる洗い方
敏感になっている髪と頭皮をいたわりながら洗う、というと難しそうに感じますが、ちょっとしたことに気を配るだけ。テクニック不要でとても簡単です。洗い方について3つのポイントをご紹介します。
1. シャンプー前のブラッシングと予洗い
始めにブラッシングで髪の絡みを取り、お湯でしっかりと予洗いしましょう。この「ひと手間」が大切!事前に汚れを落としておけば、シャンプーをつけて軽く洗うだけで十分に洗浄できます。シャンプーが少量で済むので、頭皮に残ってトラブルになる心配もなく、経済的にもおすすめです。
2. シャンプーを頭に直接つけず、手で泡立てる
シャンプーを手で泡立ててから使えば、摩擦による頭皮や髪への負担が軽減されます。シャンプーは、もともと髪ではなく頭皮を洗うためのもの。治療中は泡で頭皮をなでるように、治療後は指の腹で円を描くように洗いましょう。
3. すすぎ残しがないように洗う
シャンプー成分をしっかり落とさないと、頭皮に余計な刺激を与えてしまいます。いつもより1回多くすすぐよう心がけましょう。お湯の温度は、季節によって38~40度ほどがおすすめです。
抗がん剤治療中や敏感肌におすすめのヘアケア商品
抗がん剤治療中〜後、敏感肌の方は、こんなシャンプーやローションを使ってみてはいかがでしょうか?段階に合ったアイテムを選ぶと、お手入れも楽になります。
■抗がん剤治療中も安心、低刺激の泡シャンプー
治療中から発毛期におすすめです。皮膚科医の協力のもと作られた泡タイプのシャンプーで、治療中の敏感肌に適した成分が処方されています。きめ細かい泡立ちや、ほのかなシトラスの香りが人気です。
プフレ 頭皮ケアシャンプー(泡タイプ) 2,970円(税抜)
■日常使いに、大人の髪悩みに応えるシャンプー
抗がん剤治療後、髪が5~6センチになったときにおすすめです。治療後は髪のことを考えた成分で頭皮ケアしたいもの。髪の根元に栄養を与える成分配合で、治療後の頭皮にぴったり。今年の4月に従来品からリニューアルしたアイテムです。
いかがでしたか?市販のシャンプーには香りや見た目が魅力的なものがたくさんありますが、抗がん剤治療中〜後には、目的に合ったシャンプーを選びたいですね。正しい洗い方でやさしくいたわり、頭皮を整えていきましょう。
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※2024年9月 更新