いつもMasselをチェックしていただいている方も、最近たまに見てるよという方も、いま偶然このサイトに辿り着いたという方も、ご覧いただきありがとうございます。今回は年の始まりということで、改めてMasselの背景やいま考えていることなどを、お伝えしたいと思います。記事の後半にはメンバー紹介も！2023年もよい記事を発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Masselは個室でのご相談から生まれました

Masselはがん患者さんとそのご家族が、がんの治療中〜治療後の生活に役立つ情報をお届けする情報サイトです。運営は医療用ウィッグのメーカー、スヴェンソンが行っています。
「なぜウィッグのメーカーが生活に役立つ情報を？」と思う方もいらっしゃるかもしれません。スヴェンソンがMasselを立ち上げた背景について、すこしだけお話しさせてください。

スヴェンソンは個室でウィッグのカウンセリングや、ヘアカットなどの施術をしています。「お一人おひとりに似合うウィッグを提供する」「患者さんのライフスタイルや思いに添ったものを提供する」そのために様々なことをお伺いします。

治療のタイミング、生活スタイル、何を大切に思っているか…ウィッグをひとつ作るのに、そこまで？と思われるかもしれませんが、決して手軽な買い物ではありません。患者さんがいま大切に思っていることを、ウィッグを通していかに守っていけるか、一緒に考えるのもスヴェンソンの仕事です。

スヴェンソンはウィッグメーカーでありながら、いままでたくさんのがん患者さんの治療に伴走してきました。治療のタイミングに合わせ「外見の面でも心の面でも、支えになるウィッグを提案する」を大切にしています。

個室でともに時間を過ごしていると、さまざまなご相談を受けます。頭髪のことはもちろん、それ以外にも爪や味覚の変化への対応、がん治療そのものへの不安、家庭や職場のお悩み、お金のこと…。いま話してくださる方以外にも、同じような困りごとを抱えている方はたくさんいて、それにお応えできるツールが欲しい！と思って誕生したのが、このMasselです。

4年間で16万部発行、患者さんの声とともに進化中

そんな経緯を経て、スヴェンソンサロンの個室でのご相談がキッカケでMasselは生まれました。
創刊は2014年。スヴェンソンのCSR事業として、タブロイド版（紙）で発行されたのが始まりです。心がけたのはサロンで施術を待っている間に気軽に読みやすく、あたたかく安心する紙面であること。同じ治療をしている患者さんのリアルな声や、専門家がエビデンスをもって応える実用的な企画まで、患者さんから実際にあったご相談や、編集部がキャッチした旬なネタを盛り込みました。

Masselはサロンでも好評でたくさんのご感想をいただきました。そこで一人でも多くの方の力になれたら、とお店を飛び出して、医療機関の待合室にも設置。評判を聞いた司書の方が、図書館にも置いてほしいと依頼がくるほど、信頼される媒体に成長しました。

4年間で約16万部を発行し「過去のアーカイブが見たい！」との声も高まり、2019年にWEB化。2022年には「治療中の具合が悪いときに文字を読むのがつらい」という声を解消するために、記事の一部を動画で紹介するメディアへとリニューアルしました。

＊ロゴ誕生秘話＊

2022年6月、リニューアルとともにロゴも新しくなりました。
Masselが伝えたいことは何なのか、メディアとしてどうなっていきたいのか。ロゴマーク制作にあたり、これまでMasselで出会ったあたたかい人たちのことを考えました。

がん治療は、必ずしも「進む（▶）」という選択肢だけではありません。100人いれば100通りの状況があり、治療があり、想いがありました。治療が軽度で終わった方も、困難な状況が続く方もいらっしゃいます。

置かれた環境はそれぞれですが共通しているのは、がんという病を通して、自分の気持ちや人生を一時停止（〓）して考えたり、ちょっと戻って（◀）経験値を増やしてまた進んだり…
歩みは人それぞれでも、どんなスピードでも伴走できる情報誌でありたい。
進むのに疲れて立ち止まっても、また前を向くお手伝いができるメディアでありたい、という気持ちを込めて、このロゴマークを考えました。

メンバー紹介！そしてこれから叶えたいこと

ふだん表に出ることがほとんどないMasselメンバー。新年ということで思いきって登場します（イラストですが…）。いつもこんなメンバーでつくってるんだ、今年はこんなことやろうとしてるんだ、とイメージしていただけたら嬉しいです。

かなえ（Massel編集長）
患者さんのお困りごとをキャッチし、医療従事者やプロと解消するヒントを探す人。SNSでつぶやいたりもします。
【趣味】ネット配信ドラマ・読書・美味しいもの
【2023の抱負】ヨガとストレッチを続けて肩こり＆腰痛を治す
【好きな言葉】幸運は用意された心のみに宿る

けいこ（Masselライター）
編集長に相談しながら、Masselのほとんどの記事を書いています。
【趣味】器屋さんめぐり・筋トレ・小説を書くこと
【2023の抱負】毎晩ぐっすり眠ること
【好きな言葉】fruitful

くさ（スヴェンソン レディス事業部 商品担当）
患者さんに役立つ商品・ときめく商品を日々チェックしています。
【趣味】スーパーマーケットめぐり
【2023の抱負】脳と身体をストレッチ
【好きな言葉】困難な人生の避難所は二つ、音楽と猫

ナカムラ（スヴェンソンホールディングス専務取締役 兼 レディス事業部長）
何か困ってないか？スムーズに進行してるか？チームを見守っています。
【趣味】読書・ゴルフ・犬の世話
【2023の抱負】すべてに強くお客様に必要とされる事業を目指す
【好きな言葉】打つ手は無限

＊これから叶えていきたいこと＊

本当にたくさんありますが、すでに動きかけているもの、まだ動いていないけれどいつか必ず実現させたいもの、その一部をご紹介します。

☆マルシェのようなリアルイベント
患者さん同士や専門家に相談できるお茶会、スヴェンソンのウィッグやヘアケア商品はもちろん、記事で紹介した便利グッズや美味しいものをお試ししたり。がんを体験した人も、その周りのご家族や友人も一緒に楽しめる、マルシェのようなイベントをするのが夢です。

☆専門家を招いて、ヨガやストレッチの動画配信
治療中や手術後も安心して行えるヨガやストレッチなど、ちょっとした運動とリフレッシュにもなるヨガやストレッチを動画で配信したいです。家でも病室でもできて、無理なく毎日続けられて、効果がわかる。そんなコンテンツにしたいです。

☆患者さんの欲しいものを商品化！
ヘアケア、メイク、サービス…患者さんが欲しいものを一緒に開発していきたいです。「こんなグッズ欲しかった！」「こんなもの、作れないかな？」など、患者さんのニーズを拾い上げ、専門家とともに開発するプロジェクトをやってみたいです。

☆「日々ラク（ひびらく）」コーナーの定期配信
がん治療中の暮らしをラクにする料理や生活グッズ、サービスなど、業種問わず他メーカーさんと協力して、お届けしたいです。Masselの得意分野である「生活の小ネタ」をパワーアップ。ぜひご期待ください！

2023年もMasselは患者さんのご期待に応えられるよう、精いっぱい取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。