医療用ウィッグ(かつら)を着ける練習をしていて、きれいにかぶれなかったり、不自然な見た目になってしまったりするお悩みがないでしょうか。そんなときはネットのかぶり方を見直してみましょう。
医療用ウィッグを着用するときは、まずウィッグ用ネットを装着して下準備を行います。ウィッグ用ネットには、ウィッグをフィットさせて自然な見た目に仕上げる役割があるため、必ずご用意ください。
ここでは、ウィッグ用ネットのかぶり方や、ナチュラルで美しい見た目に仕上げるコツをご紹介します。
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ウィッグをかぶるときに欠かせないネットとは?
医療用ウィッグをかぶるときは、ウィッグの下にネットを装着しましょう。ここでは、ウィッグ用ネットの種類や選び方などの基礎知識と、ネットが必要な理由についてご説明します。
ウィッグ用ネットの特徴
ウィッグ用ネットとは、医療用ウィッグの下に装着するネットのことです。ウィッグ用ネットには、「筒状タイプ」と「キャップタイプ」という2つの種類があります。
筒状タイプのネットは、両端に穴の空いた形状をしています。全体的に長さがあり、多くの髪の毛をまとめ込めるため、ロングヘアの方や地毛のボリュームが多い方におすすめです。
一方で、キャップタイプのネットは頭部をすっぽりと包み込む形状で、皮脂や汗を吸収してくれます。脱毛中にウィッグを着用するなら、キャップタイプをお使いいただくのがおすすめです。
ウィッグ用ネットが欠かせない理由
ウィッグ用ネットには、地毛を小さくまとめて、ウィッグを自然な印象に仕上げる役割があります。ネットで地毛をまとめて頭の形を整えると、より美しい仕上がりが期待できるのです。
さらに、ネットを装着したほうが抗がん剤治療にともなう脱毛や発毛に対応しやすくなります。脱毛期には抜けた髪が落ちたりウィッグに付いたりするのを防ぎ、回復期には伸びてきた髪をまとめやすくなるのがメリットです。地毛の毛量に合わせてウィッグ用ネットを使い分け、仕上がりを調整しましょう。
ウィッグ用ネットのかぶり方
ここでは、筒状タイプのウィッグ用ネットのかぶり方をご紹介します。着用方法のコツを掴めば、簡単に自分で装着できるようになります。上手になるまで動画を参考にしながら練習してみましょう。
1.ウィッグ用ネットを首元まで通す
まずは、ネットを頭からかぶって首元まで通します。ネットのゴムの太いほうが下へ、縫い目のあるほうが後ろへ来るようにしましょう。
2.ウィッグ用ネットを固定する
ヘアバンドを付けるのと同じ要領で、首元まで通したネットを両手で髪の生え際まで持ち上げます。このとき、耳はまだネットの内側に入れた状態にしてください。次に、額の上・耳の横・うなじ部分をヘアピンでとめて、ネットを固定しましょう。
3.頭の形を整える
ネットを後ろに引っ張ったら、中の髪の毛を毛先から折りたたむようにして小さくまとめてください。ネットの先端はヘアピンでとめて固定します。ヘアピンの先は、髪の毛や周囲のゴムの中に収めて、外側へ出ないよう注意しましょう。凹凸がなく、頭の形が自然と丸くなるようにセットしていきます。
4.仕上げをする
最後に、ネットのゴムの太い部分を、髪の生え際から1センチほど後ろにずらし、ネットの中から耳を出しましょう。ウィッグ用ネットのかぶり方は、最終的にウィッグの仕上がりに影響します。完成前の段階で丁寧に形を整えて、全体のバランスを確認してください。
ウィッグ用ネットをかぶるときのポイント
ウィッグ用ネットをかぶるとき、上手に仕上げるポイントをお伝えします。ネットを適切に使用すれば、医療用ウィッグがフィットしてナチュラルな見た目になります。ぜひお試しください。
頭の形が丸くなるよう、髪の毛をまとめる
ウィッグ用ネットは、仕上げの時点で頭の形が丸くなるように髪をまとめると、その後にウィッグを形よくきれいに着けられます。特に、長い髪をまとめる場合には毛量にムラができやすいためご注意ください。できるだけ均等に丸くなるよう意識してまとめましょう。
ヘアピンの先が飛び出ないようにする
ウィッグ用ネットをかぶるときは、ずれるのを防ぐために何箇所かヘアピン(アメピン)でとめます。このとき、ピンの先がウィッグから飛び出ると不自然な印象になるおそれがあります。ヘアピンを使ったら、必ず全体を髪の毛の中に収めて、外側から見えないように隠しましょう。
ウィッグ用ネットにまつわる、よくある疑問
ウィッグ用ネットは、どんなヘアスタイルでも必要なのでしょうか。また、別の物で代用可能でしょうか。ここでは、医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンが気になる疑問にお答えいたします。
ショートヘアの場合もウィッグ用ネットが必要ですか?
ウィッグ用ネットは、ミディアムやセミロングなどのヘアスタイルでは必須といえます。一方、ショートヘアの場合は、ネットをかぶらなくても問題ありません。ただし、抗がん剤治療による脱毛中は、ショートヘアでもネットをかぶることをおすすめします。その理由は、髪の毛がウィッグに付くのを防ぐためです。着用する際は、地毛を優しく整えてから、サイドの髪を耳にかけましょう。
ウィッグ用ネットがない場合、別の物で代用しても良いですか?
インターネット上では、ウィッグ用ネットの代わりに水泳帽・ストッキング・タイツなどを使う方法が紹介されていることも。こうした代用品は、ご自身が使いやすければOKといえますが、できるだけ避けたほうが安心です。肌に合わないおそれがあるため、推奨はできません。長時間にわたり着用したときの快適さや、肌への刺激を考えるなら、専用のウィッグ用ネットをおすすめします。
レディススヴェンソンのウィッグ用ネット(インナーキャップ)
医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、各種ウィッグ用ネット(インナーキャップ)の商品を取り揃えています。ウィッグ用ネットをお探しの方は、ぜひショップで商品詳細をご覧ください。
やわらかネット
シンプルな筒状タイプのウィッグ用ネットです。抗がん剤治療中に着用することを考えて、スヴェンソンが商品開発を行いました。ナイロン素材で締め付けの少ないやわらかな着け心地で、伸縮性にすぐれ、脱毛期や回復期の髪をまとめるのにもぴったり。ネットが髪の毛をキャッチして、ウィッグに付くのを防いでくれます。
ガーゼキャップ
抗がん剤治療の脱毛中にも安心して使いやすい、通気性の良い綿100%のインナーキャップです。頭皮の汗を吸収してくれるので、ウィッグの中が蒸れづらくなります。カラーバリエーションは、自然な印象に仕上がる黒(ブラック)・肌色(ベージュ)・コンビ(ベージュ×ブラック)の3種類。
涼感インナーキャップ
メッシュのサラサラとした触感が特徴的な、涼しいインナーキャップです。アウトドアウェアにも採用されている、機能性素材で作られています。接触冷感と吸水速乾の機能で、暑い季節も快適にウィッグを着用しやすいのがポイント。やさしい着け心地のため、肌が敏感な時期にも安心です。
医療用ウィッグをきれいに着用するにはネットのかぶり方が大事
ここまで、ウィッグ用ネットのかぶり方についてお伝えしました。医療用ウィッグは、事前にネットを装着してから着用したほうが、きれいで自然な仕上がりになります。ネットには、筒状タイプとキャップタイプの2種類があるため、地毛の毛量に合わせてお選びください。ウィッグ用ネットを使うときは、頭の形が丸くなるように髪の毛をまとめ、使用したヘアピンが外側から見えないよう注意しましょう。
医療用ウィッグを快適できれいに着用するには、ネットのかぶり方のほかにもたくさんのコツがあります。特に、おでこやもみあげなどの生え際、頭頂部にあるつむじ、襟足部分などは見た目に違和感が生じやすい部分です。ウィッグは素材の選び方にもこだわりましょう。また、全体を自然な感じに見せるために、ウィッグのサイズ感やアジャスターでの調整についても配慮しておくと安心です。
医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、高品質なウィッグ用ネット(インナーキャップ)のほか、帽子やケア用品などを販売しています。通販サイトの「プレスタ」は、ご注文金額9,000円(税込)以上で送料無料となり、お得にお買い物ができます。9,000円(税込)未満の場合、お届けの送料は全国一律550円です。ウィッグ用ネットをお求めの方は、ぜひご利用ください。