
【前編】抗がん剤治療中のネイルケア入門:保護・保湿の基本
2025.05.07
投稿日:2025.05.07
会員限定公開
AYA世代(Adolescent and Young Adult:思春期・若年成人世代)と呼ばれる15~39歳の患者さんは、がんの罹患によって、人生の重要な選択――学業、恋愛、結婚、妊娠・出産、就労など――に大きな影響を受けます。この世代の患者さんにとって「治療」は、単に生存を目指すものではなく、「その後の人生をどう生きていくか」を見据えたものでもあります。
しかし、現場では治療の優先により、妊孕性(妊娠する力)や外見の変化といった“周辺的課題”への対応が後回しにされるケースも少なくありません。
医療者は患者さんの命を守ると同時に、“治療後の人生”を支える伴走者でもあるべきです。
この記事では、2019年に開催された「医療者とがん看護ケアを考えるセミナー ー視える悩み 視えない悩みー」の講演内容を通してAYA世代の患者さんへの医療者の関わり方についてお伝えします。