- がん対策基本法に基づく「がん対策推進基本計画」に、全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上が目標のひとつになりました。
働くがん患者は44.8万人(※)いるとされています。就労支援と合わせて、がん患者が治療を継続しながら社会の中で「自分らしく」いられるために、また他者との関わりに不安を感じないように取り組みを進められているのが、外見変化の苦痛を軽減する「アピアランスケア」です。
私たちスヴェンソンは、がん患者にウィッグを提供する立場から、日々患者さんのお悩みに耳を傾けてきました。社会生活を送るなかで外見の変化が苦痛であること、ケア方法の情報収集が難しいこと、誰に相談したらよいかわからないこと…など、患者さんお一人おひとりが切実な悩みを抱えています。
がん治療に伴う外見の変化は、患者の自己イメージを著しく低下させたり、社会的な人間関係に大きな影響を与えたりもします。そこで2021年から公開している本サイトをさらに充実させてリニューアルいたしました。
医療従事者の皆様に、広くアピアランスケアの基本を知っていただき、さらに実践的な情報を得ていただくことで、がん患者のQOL向上に貢献し、「患者さんが自分らしく安心して社会生活を送る」未来に寄与できることを願っております。
令和5年3月に厚生労働省が発表したガイドラインより。働くがん患者は男性18.6万人、女性26.2万人、計44.8万人(2019年の「国民生活基礎調査」を基に推計)